パソコンQ&A その1(95年6月)
Q:貴方 D:増本
Q:今日はCOPYコマンドの使い方の続編をお願いします。
D:前回はCOPYコマンドの最も簡単な使い方を紹介しましたので、今日はそ
の応用に移ります。
まず特定なグループのファイルコピーについて触れることにします。今Aドラ
イブに挿入したフロッピーの中に、次のようなファイルが存在するとしましょう。
(ファイル名の一覧を見るにはDIRコマンドを使うんでしたね。)
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・ パソコン.jaw カラオケ.bse ・
・ ジューショ.bse zzz.txt ・
・ aaa.bak abc.bse ・
・ ibm.bet カタカナ.jxw ・
・ alph.bse カタログルイ.bet ・
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この中からbseという拡張子のつくファイルだけ(つまりbaseの点訳デ
ータですね)をBドライブに挿入したフロッピーにコピーする方法から説明しまし
ょう。この場合は copy□a:*.bse□b:と入力しリターンします。す
ると上記ファイルの中から、カラオケ、ジューショ、abc、alphの四つのフ
ァイルがAドライブのフロッピー内からBドライブのフロッピーにコピーされます
。ここで使った*(アスタリスク)は「どんな文字列でも」という意味であり、「
*.bse」は拡張子がbseなら主ファイル名はどんな名前でもということにな
ります。したがって、もし、「*.*」とすれば、「主ファイル名と拡張子の文字
はなんでもよい。」となり、結局全てのファイルということになるわけです。この
*のことをワイルドカードといいます。
Q:このワイルドカードを使うと他にどんなことができますか?
D:ワイルドカードを使うといろいろ便利なことができます。
例えばcopy□A:a*.bse□b:を実行すると、拡張子がbseで、
主ファイル名の最初の文字がaという文字のファイルだけがコピーされます。つま
りここではabcとalphがBにコピーされるわけです。
では次はどうなるでしょう。
@copy a:*.j* b:
Acopy a:カ*.b* b:
Bcopy a:カタ*.* b:
Q:分かりました。
@は拡張子の最初の文字がjというファイルを全てコピー、Aは主ファイル名の
最初がカ、拡張子の最初がbのファイルを全てコピー、Bはカタとつくファイル
を全てということです。つまり、@ではパソコンとカタカナが、Aではカラオケ
とカタログルイが、Bではカタカナとカタログルイがコピー対象になります。
D:その通りです。
Q:じゃあ、主ファイル名の2文字目がbのファイル(ここではabcとibm
ですね。)をコピーしたいときは copy a:*b*.*となりますね。
D:ところがそうはいきません。*はある文字より後ろを全てということですの
で、アスタリスクの後で文字を指定する「*b*.*」という命令はありえないわ
けです。
Q:では、そういうコピー命令はできないのでしょうか。
D:ちゃんとあります。
途中の文字を指定してコピーしたいときは、*ではなく?を使います。 前の
例で云えば*b*.*は?b*.*が正しいのです。?はある1文字のワイルドカ
ードなのです。ですから、例えば「?b??.*」とすると、主ファイル名の文字
数は4文字で2番目の文字がbのファイルということになります。
Q:難しいけど使いこなすと便利そうですね。
D:?のワイルドカードはあまり使いませんが、*は非常によく使います。この
ワイルドカードはdirやdelにも使えますのでファイルを整理するのに大変便
利です。
例えば dir a:*.txtとすれば拡張子がtxtのファイルだけ画面
に表示します。また、del a:*.bseとすれば、BASEの点訳データが
全て消去されることになるわけです。
D:そうすると、BASEのなかでも編集ファイル名や削除ファイル名あるいは
印刷などのときにも使えるわけですね。
D:そうです。是非試してみて下さい。では今日はこのへんで。
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