趣意書

 「今は情報化社会だ」とよく云われます。新聞やテレビといったマスメディアからの情報をはじめ、書物などの印刷文字による情報、また最近ではコンピューターを媒体とした情報提供なども急増しています。こうした傾向は今後もOA機器や印刷機器の発達を背景に、更に拍車がかかるものと考えられます。ところで、こうして毎日洪水のように押し寄せる各種情報のなかから、私たちは自分の欲しい情報を取捨選択し、仕事や趣味など日々の生活に生かしているわけです。でも、このような情報選択が自由にでき情報を自分のものにすることができるのは、何のおかげによるのでしょう。理由はいくつかあるでしょうが、その最大のものは、私たちに正常な機能の眼と耳があるからです。もし、あなたの眼に障害があったら、毎日世の中に出てくる情報の一体どれくらいを自分のものにできるでしょう。100分の1、それとも1000分の1、いえいえ、そんなものではないでしょう。画像情報まで考えればその格差ははかりしれないものとなります。それは、ほとんどの情報が視覚を入り口としているからです。よく視覚障害は「情報障害」とも云われますが、それは以上の理由によるのです。

 現在、県内にはこの情報障害を持つ視覚障害の人達が、およそ11.000人おり、日々の暮らしのなかで、情報の獲得や歩行に不自由を感じながら生活を送っています。

 こうした情報障害者に対して、少しでも潤いのある生活をと、点訳や音訳、拡大図書あるいは歩行介助や車の運転などの活動をしているのがアイボランティアです。県内には現在150余りのアイボランティアグループが存在し、日々活動に励んでいます。

 最近は視覚障害者のニーズも多様化し、専門的な知識の必要性や、ニーズに対する迅速な対応、あるいは今までになかった墨訳ボランティアの育成など早急に対策を要する問題も増加してまいりました。そこで、県内のアイボランティアグループや利用者である視覚障害者が連携をとり、ボランティアにとっても、利用者にとってもメリットのある活動を進めるため、次の目的を設定しネットワーク化を推進することにいたしました。

 何卒、私たちの趣旨を御理解の上御協力よろしくお願い申しあげます。

アイボランティアネットワーク静岡

会長  増本 旭

  1、各ボランティア団体間の連絡網の確立。

  2、ニーズに対する対応の迅速化。

  3、図書環境充実の推進。

  4、効率的な図書作成の推進。

  5、アイボランティアの啓蒙活動の推進。

  6、アイボランティア活動の活性化。

  7、アイボランティアの資質高揚活動の推進。

  8、財政面での協力者の募集。



アイボランティアネットワーク静岡
事務局
 〒422-8034
 静岡市駿河区高松1781−13 稲垣 方
 電話 080-3668-9961
振替口座
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 名称 アイボランティアネットワーク静岡

 


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