我が子の成長を振り返って

          H君(4歳)のお母さん


 私の息子は,予定日よりも三ヵ月も早く生まれ,体重は1271グラムしかありませんでした。しかし,心配された病気の不安も成長していくにつれ消え,歩くまでは順調でした。
 二歳を過ぎた頃,言葉が遅い事が気になり出しました。音への反応も鈍いので,耳が聞こえないではないかと専門医で診てもらったところ,異常がないとのことで,ひとまず安心。男の子は遅い子が多いと聞いてしばらく様子を見ることにしました。
 喋らない代わりに,何か要求があると私の手を引っ張って連れていく状態が続きました。まだその時は,自分の子に障害があるとは,思っていなかったので,時期がくれば言葉も出るだろうと軽く思っていました。
 ところが,三歳近くになっても言葉が出るどころか,視線は合わないし,道路に飛び出したり,こちらの言っていることが理解できていないという気になる点が出てきました。心配になり,病院で相談しても適切な指指導はしてもらえず,自分で行動することにしました。まず,保健所に電話して心理相談を受けました。何度か相談しているうちに,悩んでばかりいられないと思うようになりました。
 おもちゃ図書館や保健所のパンダ教室で「いこいの家」の先生と知り合い,市内に発達が遅れている子供でも通園施設があることを知りました。始めは土曜日に行われている親子教室に通い,その後今年の四月から単独通園しております。
 まだまだ親の前では甘えん坊ですが,一人では何も出来なかったむすこの半年間の成長ぶりを先生から教えていただき,あらためて先生方のご理解と暖かいご指導のお陰と感謝しております。
ゆっくりですが,成長している我が子を見ていると,とても嬉しくなり,親としても元気を出して頑張らねばと思います。
 嬉しいことがあると飛び上がったり,大声を出したりする息子ですが,見かけた時は,誰もが笑顔で接してくれるような理解のある社会になってくれることを望みます。


Copyright(C) 1995 静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
出典:いこいの家通信 No.162
静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
協力 ボランティア通信from静岡
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