やっと落ち着きました

          Mくん(4歳)のお母さん


 我が家の一人息子は4歳9ヶ月。出生時は,体重3840グラムの大きな赤ちゃんでした。大病もせず,食欲旺盛,1歳になると歩行も始め,順調に発育していると喜んでいました。
 ところが,1歳半検診の時,発語が全くないことを指摘され,私の不安な日々が始まりました。最初は個人差もあるからと軽く考えていましたが,人の話を聞こうとしない,他動で目を離すと一人でいなくなってしまうなど,気になることが増え,私自身,育児に疲れを感じるようになりました。友達に話したところ,保育園に入ると友達や先生から学んで早くいろいろなことが出来るようになると聞き,2歳の終わり頃,保育園を申し込みました。
しかし,この子のように手のかかる子は,現在の保母の人数では保育できないと断られ,とてもショックを受けました。それなら指定保育園に頼んでみよう,と翌年,A保育園へ相談に行くと「いこいの家」を紹介され,母子通園を経て,4月から入園,単独通園出来るようになりました。
ここへ入園出来るまでの間,検診や育児相談へも行きましたが,様子を見ましょうと言われるだけ。こども病院で脳の検査もしましたが,異常はありません。なぜだろうと不安なまま保健所のパンダ教室へ参加したり,静大で特殊教育指導を受けたりしながら,時期がくればきっと話せるようになる,落ち着いてくれると信じて待ち続けました。今思うと,中途半端なまま,あちこち廻り廻って,やっとここまで辿り着けたという感じです。 もっと医療施設や福祉機関の連携が出来ていれば,もう少し早く適切な対応が出来たのではないかと悔やまれます。
 入園した息子は言葉は出せませんが,先生方の心のこもった御指導のおかげで集団生活にも慣れ,言葉掛けに対する反応も良くなりました。身辺自立も出来てきて,この1年で随分成長してくれたと嬉しく思います。そして,この母も園で研修を受けたり,先生方に相談にのっていただいたりして,子供に対して前向きになることが出来ました。また,同じ悩みを持つお母さん方と接する機会を得て,元気を取り戻せた気がします。 親子でやっと落ち着けました。
 まだまだ,課題の多い親子ではありますが,いろいろな方々と協力し合いながら,毎日を笑顔で過ごせたらと思います。


Copyright(C) 1995-1996 静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
出典:いこいの家通信 No.166
静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
協力 ボランティア通信from静岡
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