春が来た

          Tくん(4歳)のお父さん


 いよいよ、待ちに待った春が来ました。あと、一週間もすれば、いこいの家を卒業です。この四月からは、保育園に行くことになっています。
 ちょうど去年の今頃も同じように忙しく飛び回っていました。妻は入園の準備で、私は年度替わりで仕事が忙しく、その合間に息子のことを心配していました。園になじめるだろうか?友達と仲良くできるだろうか?調子づいてケガでもしないだろうか?等々色々かんがえていました。しかし、今回最大の心配事は、友達と仲良くできるかである。なにしろ、今度は息子と違って普通の子たちだから?!
ちょっと待てよ?普通の子とはどんな子の事だろう。
普通の子?普通の子?普通?普通?・・・・?辞書で「普通」を引いてみると、「ありふれていること、なみ、通常、一般」となっている。ありふれた子、なみの子、通常の子、一般の子。何だかおかしいなぁ。世の中には色々な人がいて、その立場立場によって、すべてが普通と言うのだろう。
 普通とは、いったいどんな事を言うのだろう。誰が何のために、どういう物差しで決めたのだろう。ますます謎が深まるばかりだ。
 私にとって、息子は普通の子供であり、息子は息子なのだから、他の子供と比べる必要もないし、比べたこともない。(他の子供を知らないだけ)
 そうだ!!十人十色という言葉もあるじゃないか。何を私は考えているのだろう。人は皆、それぞれと違うのだから、別に考え込むこともないじゃないか。
 どうやら私の中にも春が来たようだ。


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出典:いこいの家通信 No.167
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