いつも笑顔でいようね

          K君(3歳)のお母さん


あまり思い出したくない、平成5年4月15日、妊娠32週で急な腹痛に襲われ、結局私は全身麻酔による緊急手術での出産となりました。早期胎盤剥離で母子共に危険な状態だったそうです。
双子の兄であるKは重度仮死産、そして弟は死産となってしましました。兄は体重1690g、弟は1540g。少し小さかった弟は、私たちに会うことなく、天へ昇ってしまいました。今思えば、兄のために身を引いてくれたのかもしれません。

兄はすぐにこども病院へ運ばれましたが、主治医の先生から「72時間が勝負です。」と言われたそうです。
目を閉じると、二人の男の子が笑顔で手を振っている姿が浮かんで眠れぬ毎日、とても辛い出産の思い出となりました。
息子は小さな身体で頑張って、何とか命を取り留める事が出来ました。2ヶ月と7日で退院。その時先生から「息子さんは、リハビリをしないと、つま先歩きになってしまいます(障害が残ります)」と言われ、不安と心配の生活が始まりました。
保健所の検診に行く度に、健常児との差を目の当たりにして、ショックで息子を抱きながら何度も泣きました。

こんな私に元気を取り戻させてくれたのが、同じ障害を持つお母さん、いこいの家の先生との出会い、そして息子の笑顔です。1才8ヶ月の時から、いこいの家の親子教室の参加させていただいて、家と通院だけで余裕が無かった私の心が、少しずつ癒されました。
そして昨年の4月、未満児で入園。とにかく泣き虫でわがままな息子。いこいの家に慣れるまで、かなり時間がかかりました。
そんな息子でも、いまではいこいの家が大好きとなり、笑顔で通園して、毎日楽しく過ごしています。いこいの家でのいろんな遊びや刺激によって、息子はとても明るく、活発になりました。
これも、本当に熱心で心暖かい先生方のおかげだと、心から感謝しております。

K君は弟の分まで幸せにならなくちゃね!!

きっと弟がいつも見守ってくれるから、いつも笑顔でいようね!!


Copyright(C) 1997 静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
出典:いこいの家通信 No.179
静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
協力 ボランティア通信from静岡
ボランティア通信from静岡