いつまでも兄弟仲良く

          Tくん(3歳)のお母さん


平成5年11月、我が家の次男が誕生しました。次男は元気にすくすくと育ちました。 しかし、1才半頃から様子が変わり、自分の思い通りにならないと大泣きし、座って泣いていると急に後ろに倒れたり、また壁に頭をぶつけたりなどの行動が表れてきました。言葉も少し出ていたのに、段々言わなくなりました。
次男は我が家が自営業の為、1才2ヶ月の時、兄が通園している保育園に入園させましたが、園でも異常な行動をするので、園長先生が、「静岡県心身障害者相談センター」を紹介してくださり、何回か相談に行きました。そして、「自閉症」だと言われ、とてもショックでした。保育園は半年で退園し、相談センターで「いこいの家」の事を聞き、親子教室に何回か通い、そして2才半の時、入園させていただきました。実は、以前私は家の仕事の配達で毎日「いこいの家」の近くまで行っており、時々バギーに乗ったり先生と手をつないで散歩している子供たちを見かけ、「ああ、障害のある子供さんなんだなあ」と他人事に思っていました。それが自分の子供が同じようにお世話になるなんて、夢にも思いませんでした。
次男はすぐ園生活に慣れ、先生方の細やかで熱心なご指導のお陰で、徐々に頭を壁にぶつける事がなくなり、落ち着いてきました。そして3才になると、少しずつ言葉が増え、また排泄もトイレで成功する回数が増えていき、オムツが取れました。先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。
次男の1才9ヶ月離れた兄が以前、弟の事を友達に話す時、「ぼくんちの赤ちゃん」と言っており、私が後で兄に「おっぱいを飲まないし、赤ちゃんじゃないでしょ」と聞くと、「だって、おしゃべりしないから赤ちゃんだよ」と言いました。子供の目からは、そのように映るのですね。でも次男が兄の事を「おにいちゃん」と言えるようになってから、兄の自覚が出てきたのか、弟の事を気にかけ、一緒に遊ぶようになりました。次男にとって、兄は良い刺激になっているように思います。兄には将来、思いやりのある心を持って弟の事を理解し、兄弟仲良くやってくれればと願っています。
まだまだ多動で元気印の次男ですが、家族みんなで温かく見守り、頑張っていこうと思っています。


Copyright(C) 1997 静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
出典:いこいの家通信 No.184
静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
協力 ボランティア通信from静岡
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