一歩、二歩、三歩

          Eくん(4歳)のお母さん


平成5年9月1日、午後4時6分。3230gの元気な男の子でした。その時は、まさか、療育施設へ通園させる事になってしまうなんて思いもしませんでした。
生まれた時は、別に何の障害があったわけでもなく、ただ母乳の吸い方が思うように進まなかったというだけの事でした。

3ヶ月にちょうどなりかけた頃、主人の母が両手で立て抱きをした時、「足をピョンピョンしないねー」と、呟いたのでした。私は、その時、「えーっ。だってまだ3ヶ月じゃあないのー。そんなのもっと、5、6ヶ月位のハイハイをする頃になってから、やりはじめるんだよっ」と、心の中で思いました。
また、夫は仕事が忙しく、2人の子供なのに、何で全部私がやらなければならないかと、少しノイローゼぎみになってしまいました。そして気が付いてみたら、もう1歳近くになったのに、ハイハイもしない、お座りもしない、もちろん、おしゃべりもダメ。病院で、発達テストの予約をしたり受けたり、脳波の検査を受けたりと通院の日々が続き、合間に、風邪をひいたり中耳炎になったりと計画が思うように片付かずに焦る毎日でした。そうしているうちに、2人目が身ごもり、長男の時とは違って、ツワリが辛く、もうどうしていいのか分からなくなり、「思い切って、療育施設へ通園させてみよう。」と、決心したのが、平成8年6月初旬でした。
園のほうの職員と話し合い、なんとか調整してくださったのが、職員のKさんでした。とても親切に案内してくださり、助かりました。

おかげで、長男はよく歩くようになり、言葉は、まだ喃語が多いけれど、言おうとしているのが伝わってきます。お手伝いしてくれる面も、ちらちらのぞかれる、えっくん。
今まで、気づかずにいて、ゴメンネ。パパ、ママ、ちいちゃん(妹)、そして、ぼくと・・・・・・それぞれの力を出し合い、一歩ずつ、ゆっくりと。


Copyright(C) 1998 静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
出典:いこいの家通信 No.190
静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
協力 ボランティア通信from静岡
ボランティア通信from静岡