よくがんばったネ

          Sくん(5歳)のお母さん


いこの家で一番の背高のっぽの息子は、2歳の頃から小学生に間違われるほどでした。しかし、その中身は?というと、まだまだ赤ちゃんで、ギャップの大きさに息子の体がもう少し小さければ・・・なんて思ってしまうほどでした。
1歳半検診の問診票には、ほとんど「できる」に○がつきましたが、社会性(人のかかわり)の項目に関しては全部×という結果でした。その時は、まだ1歳半だからということで、様子見になり、私も気にもしませんでした。
2歳になったある日、保健婦さんが息子の様子を見に来てくださいました。その時の息子は、1歳半の頃となんら変わらず、言葉もナシ、目を合わそうとしない、呼んでも振り向かない、多動である、おまけにこだわりまで加わってしまったという姿でした。すぐに心理相談の予約を取り付けられ、私はその時初めて息子の今後に不安を覚えたのでした。今までただ単に流されていた生活を改め、息子の行動や仕草をよく観察するようになり、何を訴えているのか、どんなことができるようになったかを見つけ出し、息子のためならと積極的に心理相談・保健所の遊びの教室・いこいの家の親子教室へと参加していきました。私も息子も外へ出かけるのが大好きなので、午前中は毎日近所の公園で大勢のお友達と遊び、午後には遊びの教室へ出かけていくという生活は、楽しくて仕方がありませんでした。くよくよと悩んでいる暇はなく、それが何よりも救いでした。遊びの教室には、息子と同じようなタイプの子ども達が大勢いましたが、息子はその中でも一番おくてだったような気がしました。せっかく遊びに行ってもぐるぐる走り回っているだけでしたが、知らず知らずのうちに息子にはいい刺激になっていったと思います。
3歳になり、こども病院を紹介され、そちらにも通うようになりました。今まではっきりした診断はされずにいたのですが、この時初めて自閉症と診断されました。私も薄々感じていたので大きなショックはありませんでした。これまでの活動に加え、個別作業療法・グループ指導・言語治療とますます忙しい毎日となりました。主人、おじいちゃん、おばあちゃん、主人の弟の多大な協力のおかげで、あまり負担もなく通うことができました。息子はこのような療育を経て、確実に成長していきました。
昨年の4月、いこいの家に入園してからは、席におとなしく座っていられるようになり、トイレが成功し、2語文を話し、返事ができるようになり、驚くことばかりです。さらに息子の話し声がこんなにもかわいいものかと感激しています。もっともっといろんなことを吸収して大きく羽ばたいてほしいと思います。


Copyright(C) 1998 静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
出典:いこいの家通信 No.195
静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
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