がんばったね!

          Rちゃん(5歳)のお母さん


 平成5年11月に、長女誕生。泣き声が小さいという事で、すぐに小児科に入院してしまいました。1ヶ月後、先天性異常のダウン症児と診断され、心臓に大きな穴が開いていて手術を必要と言われ、ショックを受けました。
心室中隔欠損症の娘は、100%のミルクを飲んでも30%しか栄養にならず、体重も増えません。とても小さくて、手術に耐えられる体力も無く、しばらく通院と薬を飲む生活でした。心臓の穴が小さければ、穴が塞がると言う事でしたが、娘は穴が大きかったので手術を受けなければならなくなり、県立こども病院へ通院となりました。
カテーテル検査後、しばらくして、1才半の時に手術を受けました。まだ体重も5kgになるかならないか位の本当に小さな体でした。手術前に先生から、何回も呼び出され、手術をする時の詳しい内容、手術後おきる可能性のある合併症の話、例えば、手足が動かなくなるとか、脳の異常など、何らかの異常が出てしまう事もあるとの事で、少し動揺してしまいました。手術も何とか無事に成功し、ICUでの面会も5〜10分程許され、恐る恐る近づくと、主治医の先生が、「今のところ順調で合併症も出ていません」と言ったのを聞いて安心しました。手術当日は病院に泊まり、、面会の度に回復していく娘を見て一生懸命に生きようとしているんだなあと、色々考えさせられました。大人なら、麻酔がきれたら「痛い」と言うのに、話が出来ない娘は、顔にも態度にも痛々しさを出さず、いつも笑顔でした。本当は「痛いよ」と言いたかったかもしれないのにと思うと、何もしてあげられない事に涙の毎日でした。
1ヶ月程して、退院出来る事になり、普通の子どもと同じ生活が出来る事、手術前に飲んでいた薬も必要なくなり、本当に人間の生命力ってすごいなあと勉強させられました。いこいの家の親子教室、園へ通園させて頂くようになり、娘は上手に歩けるようになりました。体力も入園当時と比べ、今では男の子に負けない位、勇ましい女の子に成長しました。私もずいぶん勉強させてもらう事が多いです。あの頃の事を思い出すと「よくここまで頑張ったね」と言ってあげたい気持ちでいっぱいです。


Copyright(C) 1999 静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
出典:いこいの家通信 No.202
静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
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