天使かな?妖精かな?

          Mちゃん(4才)のお母さん


予定日より遅れること2週間。よほど居心地が良かったのか、42週に緊急帝王切開でこの世に誕生しました。
黄疸が多少強めだったものの、特に問題もなく退院。新米の頼りない母を気づかうかの様におとなしく、手のかからない子でした。
運動面での発達はとても早く、時折みせる不思議な行動も、天使かな?妖精かな?と思える様な可愛らしいものでした。

唯一、気になっていた言棄の遅れもあと何か月すれば・・・言葉が出る事を信じて疑わず、何もわからないまま気づけば、半年・・・ 1年・・・と時間だけが過ぎていきました。
徐々に広がる不安の中、気になることも増え始め、同じ年頃の子と娘を比べては落ち込む毎日。他のお母さんの励ましや気遣いさえもつらく感じ、次第に公園への足も遠のいていきました。どうしていいのかわからず、自然と家に閉じこもる日々が続いていた中、訪ねて下さった保健婦さんの勧めで、保健所のパンダ教室へ参加することとなりました。

初めて出会う同じ気持ち、同じ悩みをもつお母さん方。一人ではないんだ、という安心と心強さから、今まで押さえていた様々な感情があふれだし、初日の自己紹介の場で、私は大泣きをしてしまいまじた。

1年近く参加する中、娘と同じく言棄の出なかった子も一人、また一人、と言棄が出始め、最後に残ったのは娘一人でした。一緒に成長を喜ぶ反面、取り残された様な寂しさも感じずにはいられない中、頑張ろうと何とか気持ちを切り替えようとした時、いこいの家の先生に声を掛けていただきました。

何もわからないまま、通園を始めて1年半。暇さえあれぱ、父母共々顔を出し、親子で通園させていただいている様な感じです。あたたかないこいの家に包まれて、娘も私たち親も少しづつ成長してきました。本当に「出逢い」というものに感謝する毎日です。
娘ももうすぐ5才。この1年半で本当に驚く程の成長ぷりをみせてくれました。言棄こそないものの、会話しているかの様なやり取りも増え、毎日が楽しくてしかたがない、といった感じで輝いた瞳をしています。

おてんばでワガママ。体重がちょっと気になる今日この頃。くるくると楽しそうに走り回る娘の背中に羽は見えないけれど、振り向いた笑顔に、やっぱり天使かな?妖精かな?と思ってしまう母なのです。


Copyright(C) 1999 静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
出典:いこいの家通信 No.209
静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
協力 ボランティア通信from静岡
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