ぼく、お兄ちゃんになったよ

          Tくん(5才)のお母さん


息子は兄2人の3番目の弟として生まれました。発達が遅れていますが、末っ子ということで手をかけ、甘やかせて育ててしまいました。ただ末っ子だからずっと手を掛けられると思っておりましたが、思いがけず七月にお兄さんになりました。私も下の子を生むのに息子がいて育てられるか悩みましたが、せっかく与えられた命ですから頑張って育てようと決めました。

息子がお兄ちゃんになるなんて本人はもちろんの事、私自身も考えられない事でした。妹ができてどのように変わるか心配な事もありました。が、反面お兄ちゃんになれば今までのように手を掛けられない分自立してしっかりするかもしれないプラスの事も絶対あると信じていました。

7月に息子がお兄ちゃんになった時、最初は突然家に赤ちゃんが来たためとても戸惑っていました。小さいから恐いのか近付こうとしませんでした。でも少しづつ興味をもち「いい子、いい子」をしたり、泣いている時は最初に行って様子を見に行くようになりました。思いがけずお兄さんになった息子に驚き、また大変嬉しく思いました。ただ月日が経つうちやはり今まで通り息子を構ってもらえないと感じるようになり、すねてしまうことがある様になりました。特にミルクの時などは妹をたたいたりして困らせてたり、最近はミルクを欲しがり哺乳瓶を妹の口から取ってしまったり、飲ませる前に飲んでしまったりと赤ちゃんを繰り返してしまうようになりました。やはり欲求不済がたまっている思い、祖母が毎日来てもらう時はほとんど息子と遊んでもらうようになりました。私に対してはあきらめもあるのですが、祖母だけには関わって欲しいようで妹を抱くと降ろせとやきもちをやきます。ですから祖母は息子専属というわけです。私ももっと関わってあげたいのですが、妹の抱きぐせがひどく、寝かすと大泣きの為なかなか息子と遊んであげられません。妹が寝たり父が見てくれる時はおんぷしてあげ、甘やかせてあげます。

Tちゃん、今はあまり遊んであげなくかわいそうだけど、きっと妹が大きくなったら遊び相手になって楽しいと思うよ。やがて妹が逆に面倒を見てくれるようになるかもしれないれど、きっと妹のこと大好きになると思うよ。だから妹のことをたたいたりミルクを取ったりしないでかわいがってね。お母さんもできる限り息子と遊んであげる時間をつくるよう頑張るから。


Copyright(C) 1999 静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
出典:いこいの家通信 No.210
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