自信を持って育てたい

          Tくん(4才)のお母さん


我が家の次男は、発達のおくれがあり、昨年の四月からいこいの家に通っています。入園当初は、泣いてばかりで先生方を困らせていましたが、徐々に落ち着き出来ることが増えていきました。私はだいぶ気持ちにゆとりができて、子育てが楽しくなってきた頃でした。達也が風邪をひいて三週間ほど体調の悪い日が続き、登園したりお休みしたりで、生活が不規則になってしまいました。

その頃から息子の「いやいや」が始まり、やること総てが気に入らないようで、言うことを全然聞かなくなってしまいました。朝起きるのがいや、おまるに座るのもいや、着替えも歯磨きもいや、お風呂もいや。登園の支度ができなくて園のバスの時間に間に合わず、いこいの家まで送っていくこともしばしば。園でもだいぶ先生方を困らせていたようです。
私はいらいらして、ついきつくしかっていました。悩み、疲れ、精神的に不安定になり、(どうして息子には障害があるんだろう。あの時あーしていれば障害を残さずに済んだかもしれないのに。私がもっと早く異常に気づいてあげていたら・・・。)そう考え始めると、頭の中はパニック状態になって涙があふれて止まらなくなりました。吹っ切れたはずの思いが、再び私の心のなかに襲いかかり苦しみました。

同じ頃、いこいの家で母親の保育体験があり、他のクラスの女の子のお世話をさせていただきました。とても人なつこくて可愛いお子さんで、身辺自立は殆どできていたので、私のする事はなく、一緒にお散歩したり遊んだりして、楽しい時間を過ごしました。久しぶりにゆったりした気持ちになりました。そしてだんだん私に欠けていた面が見えてきました。私がいらいらしていた為余計に、息子の「いやいや」が酷くなってしまったことに気づきました。息子は、私の心の中を見抜いていたんです。自分の弱さを息子のせいにしていたことが、恥ずかしく思えました。

障害のある子供を育てるのは、苦労が多く大変なことです。先の見通しがつかない為、厳しさがありますが、いつも穏やかな安定した気持ちで子供に接したいと思いました。

今では「いやいや」もだいぶ減り、いこいの家の先生方の濃やかな心配りと、暖かい励ましで、母子共に笑顔を取り戻す事ができました。

神様に授けていただいた大切な我が子を育てて、私は色々な事を学びました。これからまた困難が訪れても、息子の母親である事に自信を持って、愛情いっぱいに育てて行きたいと思います。

こんな弱虫で泣き虫なお母さんだけど、これからも一緒にがんばろうね。 


Copyright(C) 2001 静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
出典:いこいの家通信 No.226
静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
協力 ボランティア通信from静岡
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