子供の成長に励まされて

          Nくん(4才)のお母さん


子どもが生まれたのは、予定日より20日早く、1980gと、とても小さい未熟児でした。入院中、他のお母さんたちは自分の母乳をあげに授乳室へ、私だけは保育器にいる我が子との対面でした。しかし、ミルクは30分かけて10ccを飲むのがやっとで、弱々しく、周りがすごく羨ましくてとてもショックでした。

私の方が先に退院し、毎日母乳をしぼって病院に通う日々が続きました。2週間ぐらいで2500gを過ぎ、ようやく退院できました。しかし、4ヶ月頃になっても首が座らず、こども病院で脳波やMRI、目や耳の検査もしましたが何の異常も見当たらず、とりあえず様子を見ることになりました。

一日中泣きっぱなしでどうしていいのかわからず、外に出るのも病院に行く時くらいでした。6ヶ月健診でやっぱりみんなと違うというのに気づき、保健所の紹介で発達に遅れがあるこども達の会があると聞いたので参加してみました。初めは慣れず、なかなかみんなの輪の中に入っていけませんでしたが、少しずつこどもの表情も変わり、周りの友達を目で追ったり、だんだん動く物を見たりするようになりました。原因や病名がわからないままでしたが、2歳頃になってやっと脳性マヒだと告げられました。本などを読んでなんとなくわかっていましたが、先生から直接聞くまで安心できませんでした。でも3年かって自分から腹筋を使って起きあがれるようになりました。

いこいの家に入園してからは、それまでまったくご飯を食べなくて心配していたのがうそのように、毎日完食のようです。私はそれまで周りばかりを気にし ていましたが、入園後1年半が経過し、声もよく出るようになり、ハイハイも少しずつ進むようになって、子どもは子どもなりに自分のペースで頑張っているのだからだから、それを支えてあげなければいけない、と私がこどもの成長に励まされました。

今は少しずつ成長している子どもを見て、次は何ができるようになるかなぁ?と、家族みんなで期待と応援をしています。


Copyright(C) 2001 静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
出典:いこいの家通信 No.234
静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
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