さあ 出掛けよう

          Rくん(6才)のお母さん


「僕、いくつ?」見知らぬ人に声を掛けられ、ただニコニコ笑う息子。「すみません。この子自閉症で、まだしゃべれないんです。」こういう風に受け答え出来るように、やっと最近なりました。

自閉症と診断されたのは2歳8ヶ月の頃・・・。我が子の状態が受け入れられず、どうしたらいいのか?どうなってしまうのか?毎日そのくり返し。泣きどおしの日々を過ごしました。その時、主人に「俺達の子どもなんだから、俺達で少しでもよくなるように頑張ろう、協力するから。」と言われ目が覚めました。勿論、全てを受け入れられたのではなく、出来ることからの第一歩。
こども病院へ通い、市の言語教室を知り参加。ここで「いこいの家」を紹介され親子教室へ出掛けるようになりました。親子教室には主人も参加してくれ、夫婦で入園を希望するようになりました。そして念願の入園から一年が過ぎました。
一年で息子が目を見張る成長をした訳ではありません。でもイスに座っていられるようになり、ボタンをはめられるようになり、ウンチもトイレで出来るようになりました。ゆっくりではあっても、息子は息子なりに成長しています。そして、何よりも私自身が息子の障害を受け入れられるようになりました。やはり、それは園での父兄の方との話を通じ、同じ悩みを持つ親としての気持ちの共有がはかれたからだと思います。そして、先生方の温かい指導に支えられて、親子共々、少し成長できました。
自閉症と診断された頃は、とにかく出掛けるのが嫌でした。他人の視線が気になり、他動で訳のわからない声を出す息子がはずかしかったのです。でも、"これではいけない!色々な物を見せて経験させなきゃ…。"と思い休日のたびに、なるべく外出するようになりました。園に入り、"待つ"という事が少し出来るようになったので、昨年はディズニ−ランド&シ−へも初めて行きました。障害児の為に、並ばなくても乗り物に乗れるパスを発行してくれる、との情報を聞き主人に話すと「でも、あそこで並んで待つ事も息子にとっては勉強だよ。」と一言。確かにそうだなと思い、あえてもらわずに出掛けました。親が思っていたより息子はガマン強く一時間、二時間と並んで待ってくれました。こういう遊びの中で、身に付いていくことの大切さを知った気がしました。息子自身が楽しめればなおさらです。
「さぁ、今日はどこへ行こうか?!」ニコニコと満面の笑顔をみせて手をつなぐ息子。

これからも一緒に、沢山出掛けよう!
そして色々な物を見て、さわって大きくなろう!
あなたと出掛けることの幸せを父も母も感じているからネ!!


Copyright(C) 2002 静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
出典:いこいの家通信 No.244
静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
協力 ボランティア通信from静岡
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