穏やかな笑顔

          Sくん(6歳)のお母さん


昨年12月、息子は6歳のお誕生日を迎えました。予定日より2週間早い難産でしたが、3226g大きな産声をあげて息子。しかし6時間後、NICUに運ばれ保育器の中でした。凄い勢いでミルクを飲み、足りないと泣くほど元気いっぱいの息子でしたが、翌日からミルクを飲んでもすぐ吐いて、だんだんと体重が落ちてしまい、その為ミルクの量が制限される事となり、ミルクが欲しくて全身に汗疹が出来るくらい泣いていました。次の日、面会に行くと小さなほっぺたにはテープで管がとめられ鼻からミルクをお腹に収めていました。飲んだ後に立て抱きにする事で、お腹の中に収まるようになり、2週間で管が取れ医師からは、泣かせないようにとの指示で1ヶ月後、退院が決まりました。

決められた量のミルクを飲ませ、眠るまでずっと抱っこ。2時間の睡眠がとれるようになったのは、4ヶ月に入った時でした。それから、10ヶ月、捉まり立ちから一歩二歩三歩と歩き始め、あっという間に家中を走り回り、お散歩に出掛けようと玄関を開けると、いきなり外へ走り出す元気いっぱいの息子でしたが、1歳になっても言葉が出てきませんでした。「男の子だから遅いだよ」と周りからから言われ、1歳2ヶ月頃になり「マ、マ、マ」と声を聞いた時は、「良かった、言葉になるのかな」と成長を喜びました。息子の動きは日に日に激しくなり、声もでなくなってしまい、心配になり受診し脳波検査と発達テストをする事になりました。結果、脳波には異常は無いが発達の遅れから指定園を勧められました。焦りと不安で、とにかくすぐに市内の指定園を探し、健常時の中で刺激を受けていけば、言葉も出てくるのではないかと信じ入園させました。言葉がでず、自分の気持ちのコントロールが上手く出来ない。落ち着けない息子。年中になり熱性痙攣を起こし、発作の回数も増えていき、心配で眠れない毎日でした。

昨年4月に年長になり今まで通っていた市内指定園から、いこいの家に入園させて頂く事になりました。9ヶ月が経ち、環境の変化と少人数の生活の中で、徐々に落ち着く事ができ、鋭かった顔つきも穏やかになり、笑顔も多く見られるようになりました。日に日に変わっていく息子を見ていると、今まで怒ったり悩んだり、良い療育があれば連れて行き…。

そんな事をして焦ってばかりいた自分を冷静に見つめ直す事が出来ました。

これからは、息子のゆっくりした成長を見守っていけたらと思っています。4月からは、いよいよ小学1年生!どんな息子が見られるのか楽しみです。いこいの家先生方、指定園でお世話になった先生方ありがとうございました。そしてこれからも小学校へ進む息子を応援して下さい。
息子へ。いつもしょうちゃんの笑顔に励まされています。しょうちゃんありがとう。
妹のゆうちゃんといつまでも仲良くしてね。


Copyright(C) 2004 静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
出典:いこいの家通信 No.263
静岡市心身障害児福祉センター「いこいの家」
協力 ボランティア通信from静岡
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