やっぱり天使かな?

          司くん(6歳)のお母さん


第一子が帝王切開での出産だった為、2人目の司も、同じく帝王切開で、38週での出産が決まっていました。
手術日の前日に入院し、夜中には破水、手術直前には、5分間隔の陣痛がおきていて、決められていた出産日でしたが、この子はこの日に生まれてきたかったんだなぁ、と感じていました。
手術時間は長かったものの、無事に出産。差し出した指を、ぎゅっと握るちいさな手に、幸せな気持ちで、胸がいっぱいになりました。

出産後すぐに、心雑音があり、エコー検査をしたり、代謝異常の再検査を受けたりもしましたが、特に異常はなく、その後は元気に育っていきました。
運動面での発達は、とても早く、1歳前には単語も出始め、初めてことばを聞いたときの嬉しさは、今でも鮮明に覚えています。

司の5歳上の姉は自閉症で、当時、いこいの家でお世話になっていました。その事もあり、発達に対してとても敏感になっていて、ひとつひとつの行動に、一喜一憂する毎日が過ぎていきました。

1歳を過ぎる頃、出ていた言葉がなくなったりと、気になる事が増え始め、姉と同じ自閉症では?という思いが強くなってきました。まだ、小さいからこれから変わるかもしれない、という希望はありましたが、「お母さん、気にしすぎだよ」と言う周囲の人や姉の主治医の先生に、やっぱり何か違う、という不安を訴え続け、2歳前に、自閉症の診断が出た時には、「やっぱり母の勘は正しかったでしょ」と、得意になってしまったりもしました。(笑)
そして、親子教室を経て、入園。3年間、楽しく元気に通園させていただきました。

いこいの家で過ごした時間は、私たち家族にとって、宝物です。
毎日のスクールバス、楽しい行事、お友達のお母さん方とのおしゃべり。そして、先生方の暖かいことば。1年の終了時にいただける出席ブックの、毎月のひと言が嬉しくて、とても楽しみでした。
いこいの家で、書ききれない程たくさんの思い出と、言葉では表せない大切な気持ちをいただきました。先生方、お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

4月から、司は1年生になり、姉と同じ養護学校に入学しました。いこいの家でパワーをいっぱい充電して、3年間、司と共にクラスを移動した心の支えだったカメのぬいぐるみとも離れ、毎日、元気に通学しています。

甘えんぼうのいたずら小悪魔。でも、母を見上げる笑顔は、やっぱり天使かな??

悩みはつきません。でも、日々、成長していく姿に、喜びもつきないことを実感する毎日です。


Copyright(C) 2006  こどもの杜「いこいの家」(静岡市心身障害児福祉センター)
出典:いこいの家通信 No.285
協力 ボランティア通信from静岡
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