親子で成長

          格くん(6歳)のお母さん


 格(いたる)は、帝王切開で1602gと、とても小さく生まれました。生まれて数日後、先生から「心室中核欠損、口蓋裂」と聞いた事がない病名を告げられ「心臓の手術はできるだけ早くやった方がいい」と言われた時はショックで泣くことしかできませんでした。そして、生後1ヶ月半の時に心臓の手術をし無事乗り越える事ができました。だいぶ落ち着いてほっとした頃、今度は格の病名が判明しました。病名は染色体異常で先生からは「歩けない、しゃべれない、は覚悟して下さい」と言われたのです。ただただ話を聞いていることしかできませんでした。
 それから私は、いろんな本やインターネットで病気の事を調べました。すると、いろんな病気があることを知りました。そして、病院に行くといろんな病気の子がいると気づいたのです。格だけじゃない・・・と。
 それからは病気を受け止め、これからどうしていくかが大事!と気持ちを入れ替える事ができました。なので1歳の時「高度難聴です」「近視があります」と次から次に言われた時も素直に受け入れ、ショックはありませんでした。でも2歳の口蓋裂の手術では、格が頑張るしかなく、また痛い思いをさせてしまう事がかわいそうで術後の泣いている格を見たときは、辛くて涙がでました。
 そして今、格は「いこいの家」に通って2年目になります。いこいの家に通い出してから格はいろんな事が変わりました。まず、生活リズムです。いこいの家に通う前までは夜中遅くまで起きていたり、早く寝たかと思うと夜中に起きたりと生活リズムがバラバラでした。その為、私は毎日寝不足状態でした。でも今では、9時頃には寝て朝5時頃まで寝てくれています。他には、お友達の刺激もあっていろんな物に興味を持ち始めました。そして一番驚いたのは、少しの時間ですが自分の体を手で支え1人で座れるようになったのです。いこいさんで椅子に座っている時間が増えたので、格自身に力が付いたのだと思います。小さな事の積み重ねが格にとって大事なんだと分かりました。
 この6年、親子でいろんな成長ができたと思います。そして私は、格の笑顔があったから頑張ってこれました。
 ある方が言っていましたが「子供は親を選んで生まれてくる」これが本当なら、ハンデを背負ってまで生まれてきた格自身にも意味があると思うし、私にとっても意味があると思うので、親子でこれからも成長していけたらいいと思います。


Copyright(C) 2006  こどもの杜「いこいの家」(静岡市心身障害児福祉センター)
出典:いこいの家通信 No.291
協力 ボランティア通信from静岡
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