みんな ありがとう

          尚哉くん(6歳)のお母さん


 尚君は、男の子の割におとなしくあまりぐずる事もなく育てやすい赤ちゃんでした。

 1歳を迎える頃、言葉が出てない等気になる事もありましたが、「検診では何も言われてないし、お姉ちゃんの時も遅かったし〜。」なんて気楽に考えていたら、ある日遊びに来た父母に、
「この子おかしいよ。人見知りとは違う。同じ親が育ててるのにお姉ちゃんの時とは反応が違いすぎるよ。」等、散々な事を言われ、しまいには「保健所一緒に行ってあげるから予約とりなさい!」と仕切られ、しぶしぶ保健所に行く事に…。
 保健所で様子を見てくれた保健婦さんに
「この位成長が遅い子は沢山いますから〜。」と言われても全く引きさがらない祖父母にやれやれといった感じで医療福祉センターへの紹介をしてもらう事にしました。
 私の中では、尚君は絶対におかしくない。大丈夫と思いながらも医療福祉センターに行くのが怖くて不安で主人に一緒に行ってもらう事にしました。
 で…診察の結果 自閉症
 その後先生に「自閉症って知ってる?」と聞かれ「いいえ。」と答えると、自閉症の特性や、治らない病気だ等言われ、私は頭の中がグチャグチャで胸が一杯になって診察中ずっと泣いている始末でした。
 帰りの車の中でまたシクシク泣いている私に主人が「ねぇ…。何泣いてるの?別に今日自閉症って言われたからって尚君がすぐにどうこうなる訳じゃないし、今までの尚君と変わらないんだよ。死ぬ病気でもないしさ〜。」と軽く言われたので、
「あれ…?泣く場面じゃなかったの?」
「あれれ…?泣いちゃってゴメン。ゴメン。」
って感じで涙も消え、「まっ。そうだね。尚君は尚君だもんね。」と尚君の障害の受け入れは、主人のおかげであっさり完了することが出来ました。
 いこいの家に入園した頃はかたことだった言葉も今では、自分の意思を伝える使い方が出来る様になったり等々、いこいの家でに3年間での尚君はぐーんと成長する事が出来ました。
 将来の事を考えると、不安になる事もありますが、先の事をあれこれ考えて動ける程器用な母じゃないので、今やるべき目の前の事を一つ一つ尚君と一緒に楽しくやって行こうと思ってます。

 最後に、お世話になった先生方やお母さん方。早くに障害の事を気付いてくれた父母。みんなありがとう。


Copyright(C) 2006  こどもの杜「いこいの家」(静岡市心身障害児福祉センター)
出典:いこいの家通信 No.292
協力 ボランティア通信from静岡
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