日時: 1999年3月27日 13:30〜15:00
場所: 大村医院
参加者:
静岡RB | 北堀、竹内、南、 園田 |
静岡市医師会 | 理事 大村医師 ※ 以上、敬称略。 |
3月27日に行われた、静岡市医師会の方との打ち合せ報告です。
この度、初めて静岡市医師会の方と打ち合せを持つ事ができました。
2)今後の活動について[打ち合せまでの経緯]
[背景]
先日の新聞に、静岡市医師会にて災害時の情報伝達手段確保のため、 アマチュア無線を用いたネットワーク構築の記事が載りました。 この記事を読んで、早速、インターネットから静岡市医師会に問い 合わせたところ、静岡市医師会としてもRBの活動に大変興味がある との連絡をいただき、今回の打ち合せ開催となりました。
普段の診療でお忙しい中、打ち合せの機会を設けて下さった大村さん に感謝いたします。
静岡市医師会では、災害時に向け色々な準備を進めておられます。 (今回のアマチュア無線活用もその一環。)しかしながら、 被災時に情報の伝達はできても、実際に医薬品を搬送する手段が無く、 この問題解決に苦慮されておられました。
[現状について]
※ タイミング良く?静岡RBから医薬品搬送の問題解決につながる 提案をしたことにより、今回の打ち合せが実現しました。
RB活動について当方から説明したところ、お互い協力し合えるのでは ないか?という意見で一致しました。この点については、被災時に静岡 RB単独で活動しても、機能的な情報伝達や物資の運搬はできませんので 異論の無いところでしょう。
そこで、医師会側の要望を伺ったところ、RBに望む基本的な活動は 以下の2つであることが判明しました。(現時点において。)
- 震災時、市内各地にある医療機関の活動可否情報
各地にある医療機関が診療可能な状態か?
医師、看護婦、医薬品は足りているか?
病院までの通行可能な経路情報など。
- 医薬品の搬送
医薬品の備蓄庫から、各救護所、医療機関への医薬品搬送。
※ 静岡市医師会では、車及び行政機関に頼った医薬品の搬送は、 非常に難しいと考えている。(迅速な対応、機動性に欠ける為。)
こういった問題を解決する手段として、静岡RBの活動が期待されています。
いずれの活動も、無線活用を含めて医師会内で検討されています。 (作業効率アップのため。) その際は、医師会、静岡RBだけでなく、防災無線クラブの力も借りる必要が あります。(既に医師会側で動き出しています。)
現在、静岡市内の救護所(市内の小学校)は40個所、支部(健康保険センター?) は6個所。支部は東部、中部、北部、南部、藁科、長田の6地区に別れている。 (RBの地区割りと同じ。カバー範囲については要確認。)
※ この情報は要再確認事項です。無線と救護所の話が一緒になってしまって・・・。
被災時、静岡市医師会は静岡市の管理下に入ります。(静岡県医師会とは活動が 異なるそうです。)医師会本部は市役所内に設置。 医薬品等の物資は、静岡市民中央体育館に用意されます。(ここから各地域への 搬送がネック。)そこで、オートバイによる医薬品の搬送可否について質問があり、以下のように 回答しました。
- 震災時、市内各地にある医療機関の活動可否情報を収集可能か?
回答>可能である。また、無線装備のオートバイも用意できるため、 医師会と無線を利用した救援活動も可能と考える。
- 荷物の搭載量は?一度にどのくらいの荷物が運べるか?
回答>Dバッグ、振り分けバッグ等を用いれば、医薬品であれば1台のオートバイで かなりの量が運べると回答。なお、オートバイの種類、搭載する荷物の量によって、 行動範囲に違いが出る事を付け加えた。
※ 振り分けバッグを用いれば、Dバッグx1に対して、2〜3倍の荷物が搭載 できるのではないか?
RBとしては、荷物の搬送にDバッグ、振分けバッグが有効と考えている。 振り分けバッグは、マフラーとの接触部分を工夫すれば市販のバッグが流用可能 である。ただ、振分けバッグはあまり一般的でなく、被災時に個々の隊員が用意する ことは難しい。(被災時に個人宅から持ち出せるか疑問が残る。)
※ 振り分けバッグについては、RB側からの要望として各救護所ごとに備品として 用意できないだろうか?と提案してみた。被災時に、救護所にある振り分けバッグを 利用して医薬品を搬送できると考えたため。
>医師会として検討し、関係機関に働きかけてくださることに。
静岡市医師会でも災害時に向けた体制を作り始めたばかりであり、防災訓練はこれから 初めて経験するため、手探りの状態で進めているとの事。(我々と同じです。) 今後は、無線免許を持った医師の参加を増やすため、遊びの要素を含めたイベントや 訓練の開催を考えているそうです。(これも同じ。)その際は、RBからも是非参加 してほしいと要望がありました。
静岡市医師会から訓練やイベント開催の連絡があった際は、進んで参加するように しませんか? >静岡RB各位。
医師会側の懸念事項として下記事項の確認を求められました。
今回、静岡市医師会と打ち合せを持った事により、今後、我々静岡RBの活動に 一層の注目が集まることが予想されます。各々静岡RB隊員の防災及びRB活動 に対する心構えを改めて見直し、準備対応にあたる必要があると考えます。
- RBは信頼が置ける組織か?
今回お会いした、大村さんには我々の活動、組織について理解していただけたと 思います。(十分ではないかもしれませんが・・・。)今後ますます、我々が 活動するにあたり、社会的な責任を十分自覚した上での行動を求められると思 います。
他の人から信頼してもらえるよう、努力していきましょう。
- 医師会の活動を妨げることはないのか?
今後の訓練次第と考えます。RB活動は、相手があってのものですから。普段から 情報伝達、荷物の搬送訓練を行い、被災時にパニックに陥って相手に迷惑をか けないよう心がけましょう。確実に依頼された事項を処理できるよう、 隊員個々が何をすべきか?各々のスキルアップも必要ですね。
3)医師会からの助言JRBポスター及び参加申込書、RB活動経過資料を渡してきました。 合わせて、静岡市医師会内でのRBに対する理解と協力をお願いしました。 今後、静岡市医師会だけでなく、市内の歯科医師会、薬剤師会に対しても、 RB活動について説明していただける事になりました。
医療関係機関から要望があれば、積極的に打ち合せ、訓練、イベントなどに 静岡RBとして参加する事を提案します。
皆さんのご意見をお聞かせください。
9月1日に静岡市と静岡市医師会が合同で防災訓練を開催する予定があるそうです。 今回は、無線を使った情報収集訓練になりそうとの事。骨子がまとまった段階で 静岡RBに対して参加・協力要請がある予定です。
その際は、静岡県の防災訓練と日程が重なりますが、参加メンバーを調整して対応に あたりたいと思います。今後の役員会、定例会での検討課題とさせていただきます。
この他にアマチュア無線に関する話題が上りましたが、用語がわからずチンプンカンプン。
竹内さん、園田さん、南さん、無線関連については、よろしくお願いしますネ!
※ 墓穴を掘った私は、無線免許の試験を受けざろう得なくなってしまいました・・・(^^;;
今回もまた、色々な課題を生む(認識する)事になりました。ゆっくりとでも、
一つ一つクリアしていきましょう。皆さんの協力、支援をよろしくお願いします。
以上。
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