日時: 5月25日 19:00〜 場所: 静岡市医師会館(救急医療センター) 出席者: 医師会 杉山氏、大村氏、松井氏、久保山氏、田中氏、青山氏 静岡RB 鷲巣、北堀、山本、園田 それぞれ自己紹介した後、以下の議題について話し合いました。 なお、今回は初めて医師会の皆さんとお会いすることもあり、双方の状況、要望 についてざっくばらんに意見を出し合う形となりました。今日話し合った内容を 元に、次回以降議題を決めて、内容を詰めていきたいと思います。 <議題> 1.災害時に医師会が行う活動について 災害時に、医師会としてどのような活動を行うのか話を聞きました。 医師会の活動として以下のような事項があげられます。 ・市内救護所(小学校)に会員が出動。病人や負傷者の治療。 ・市役所内に医師会災害対策本部を設置し、情報収集や行動指示。 各救護所には防災無線が用意されているが、1回線しか用意されていない。 従って医師会が防災無線を占有することはできない。 従って、医師会としてアマチュア無線等、別の通信手段が必要となる。 ※ 情報伝達手段は無線でもカバーできるが、医薬品などの物資輸送につい てはRBの協力が必要。 ■ 医師会と総合病院の役割分担について。  医師会と総合病院の役割分担ついて説明を受けた。  以下のような役割分担の元に活動を行うとの事。  ・医師会会員(開業医) 主に救護所において活動。(一次医療)軽傷者を主に診療。 救護所の設備で治療できない重病患者を判断し、総合病院に移送 手続きを取る。  ・総合病院 主に病院において活動。(二次医療)重傷患者を主に診療。 2.静岡RBとの連携の可能性について 医師会の活動内容を元に、静岡RBとどのように連携していくかについて話 し合った。  ・医師会会員診療所の被災状況、医療活動可否などの情報収集 特に透析関連の診療所に関する情報は重要。 医師会では静岡市内の診療所マップを作成済み。  > 静岡RBの活動にも応用してはどうか?  ・救護所への物資輸送(医師、看護婦など人の場合もありうる) 医薬品、補給物資などの管理は医師会ではなく行政の管理下にある。 このため、医師会のメンバーであっても管理方法、品数、数量は不明。 医師会として確認が必要と考えている。  ・会員診療所への情報伝達、医薬品搬送 被災時に市内を移動するためには、通行許可証が必要になると思われる。 その際には身分を証明する物が必要となるため、静岡RBの隊員には隊員証 を携帯して、身分が証明できるように対応して欲しい。 その他に、RB活動を行うにあたり、物資輸送の道具(振分けバッグなど)、ガソリン などを確保する必要がある。今後の課題として検討することに。 また、被災時に行うRB活動には危険が伴うため、傷害保険の適用など検討 する必要がある事を双方で認識。 被災時は、隊員自身が住む地域の医療機関の被災状況を確認して本部に報告 して欲しい。(日頃から医療機関の場所を確認し、交流をもってはどうか?) 被災時に医師会と協力して活動するために、静岡RBの登録隊員リストを行 政又は医師会に提出し、被災時に迅速に活動できる体制を整えて欲しい。 3.合同訓練の開催について 医師会では9月1日と12月5日に防災訓練を開催する予定。 主に無線機を用いた情報伝達訓練となる予定。(救護所にある機器の操作。) 静岡RBからの参加を求められた。 静岡RBとしても訓練参加を検討している事を連絡。 静岡県の防災訓練も同日開催され、静岡RBとして県の訓練にも参加を予定。 現在、関係機関と調整中であることを報告。 アイデアとして以下のようなことが話し合われた。 救護所にある防災倉庫にはわずかではあるが医薬品が備蓄されている。毎年、 期限の切れた医薬品を破棄している。医師会として、この医薬品を有効に活 用したい。 静岡RBから、破棄する医薬品を医薬品搬送訓練に利用できないか提案して みた。 静岡市内に備蓄されている医薬品は十分ではない。開業医が保有している医薬 品はわずかであり、被災したら1日持たないと考える。医薬品備蓄倉庫にある 医薬品の量も多くはない。その上、市内では1個所しかない。薬局、薬剤師が 保有する医薬品の種類、量は情報が膨大すぎて把握できない。また、医薬品が あってもやはり量(在庫)は十分ではない。 以上のことから、被災したら外部から医薬品を補給してもらう必要があり、そ れを配布する手段が必要となる。 4.静岡RB隊員募集ポスターの配布について 静岡RBの認知度を広めるため、ポスターの配布を医師会に依頼。 静岡RBのHPを紹介し、活動について理解を求めました。(早速見ていただ ける様子。) 医師会として被災時の対策が不十分な状況であることを認識しており、静岡RBの 活動に期待している様子がヒシヒシと感じられました。 お互いに被災時に何ができるか未知数であることを認識した上で、協力できる部分 で一緒にやっていきましょうという方向で話が終始進みました。 これからも試行錯誤しながら協力していけたらと思います。 今後も継続的に連絡を取り合い、有効な関係を気づいていきたいと考えています。 以上。 May.25,1999