南@病院送り(ToT)です。 不覚にも病院送りとなってしまい、ただ今帰宅しました。 2泊3日組は少々ハードな内容で、私はその隊長をやっていたのですが、ロープ によるバイクの引上げ作業中に持病の腰痛が出てしまい、御殿場の病院に一晩 入院してしまいました。トホホ... 自衛隊の皆さん、2泊3日組の皆さん、圓藤先生にはご迷惑をおかけしました。 というわけで、初日の簡単なレポートをします。 天候は雨で、私がリタイアした午後11時あたりまで、雨が降り続きましたが、 途中雨よけなどは一度もすることなく訓練は続けられました。後で聞いた話だ と、午前2時くらいまで続けられたそうです。 11月12日(金) -------------- 6:30 国1岡部の道の駅で小松さんと合流。雨が激しく降っていたため、車     にバイクを積んで出発。 9:00 富士学校着。9名の予定が3名遅れていたため待機。 11:00 雨の中訓練開始。先発隊と本体に分け、地図に指定された箇所に移動     し、そこまでの状況などを報告する訓練を行う。 12:30 高台の上で昼食。支給されたのはカーキ色のレトルトに入った「戦闘     糧食」。雨が降る中交代で見張りを立てながらの食事。 13:00 別の高台へ移動。そこで、火災を発見したが、土砂崩れのため車両通     行が出来ないという想定で、バイク隊が獣道を通って現場に向かった。 14:00 最初のセクション。ここではみんなでバイクを押して進んだが、雨で     ぬかるみなかなか前へ進まない。これ以降谷があるたびバイクを押す     ことになる。 16:30 ロープを使った最初のセクション。垂直2mくらいのがけを降り、幅     30cmくらいの丸太に前輪を載せ沢を渡り、45°くらいの斜面を登る     という、困難かつ危険なもの。13台が抜けるのに2〜3時間はかか     ったと思われる。     このあたりから、全員待機中に雨で体温が奪われるのと、ロープ     引き作業等の繰り返しで疲労の色が濃くなる。 19:30 雨の中、杉林のなかで晩飯。昼食と同じく冷えたレトルト。 20:00 出発。これ以後の谷はほとんど全てロープを使い、60°位の斜面を5m     くらい降り(落とし)たりしながら前進。休み無し。 21:45 エスケープルートのあるところまでやっと到着。日帰り組み2名はここ     でお別れ。2泊3日組は続行。(疲労のためエスケープを希望したが     受け入れられず) 23:00 次の上りでバイクをロープで引き上げ中、腰に痛みを覚え動けなくな     り、そのまま病院に送られる。  だいたいのところ以上です。後半はほとんど真っ暗な中、バイクを持ち上げ たりロープを引っ張ったりばかりだったので時間も良く覚えていませんが、病 院に入ったのが午前0時だったので、おおむねこんなところだと思います。 (ここからは小松隊員のレポートです。) 11月13日(土) -------------- 2:00  南さん・偵察隊救護車両に収容      なぜか、星空がきれいに見えるほど、天候が回復      さらに、「押し引き」セクション 3:00  負傷者発見!      呼吸および心停止の一名(救急救命法で使用する人形)と      顔と左腕に火傷の負傷者(なんと自衛隊員!)を応急処置。      火傷負傷者は、最後までリアルな人形だと思っていました。      宿舎まで、平坦な道を移動 3:30  初日・操縦訓練終了      宿舎にて、ほっと一安心      三浦教官からホットの缶コーヒーのプレゼント      (さりげなく部屋に置いてあった!) 4:00  翌日のことを考えながら就寝 ---------- 初日の訓練終了。 7:00  起床・朝食 9:30  宿舎出発(出発時間遅延のため水分・タバコの制限) 10:00  救援物資の搬送任務を受ける      所持している地図を頼りに、ルートを選定し目的地まで、      移動。それほどガレた場所は無し。 11:30  救援物資を無事渡し任務完了 12:00  ブッシュの中を稜線沿いに移動 13:00  山頂にて昼食 15:00  キャンプ地到着 日帰り組と、ほんの少し顔を合わせる      圓藤さんと合流し、各自テントを建て暗くなる前に後から      やってくるグループのため、迎え入れの準備。 19:00  夕食 圓藤さんの差し入れ 20:00  RB隊員に負傷者発生の無線連絡が入る 21:00  負傷者の救護      圓藤さんの診断により、入院の必要ないと診断。よかった(^-^; 23:00  一泊二日組みと合流      ジャケットがきれいで、チョットびっくり。ニコニコ顔の人と      疲労困憊の人、皆さんご苦労様です。 24:00  就寝 ---------- 二日目の訓練終了。 11月14日(日) -------------- 7:00  起床・朝食 9:00  宿舎まで移動 11:00  ヒルクライム 12:00  クローズコース 13:00  宿舎まで移動 14:00  解散 ---------- 三日目の訓練終了。 おまけ(実はあまり「おまけ」じゃない。(>_<)) 15:00  園田さん望月さんと合流 15:30  富士サービスエリアにて休息      フロントライトがついていない事に気付く。      キルスイッチを直結にしたとき、もしかしたら! 16:00  東名富士-清水間にてガス欠      トンネルの真中! 多分今までで、一番死ぬかもしれないと      思った瞬間。運良く下り坂で抜ける事が出来た。 17:00  浜松RB2名と再合流!      鈴木さんには本当に三日間お世話になりっぱなしでした m(_ _)m      まさか、終了後にまで・・・。 17:30  JAFに給油を受ける      さすがに \10500 はつらい。でも、ただの自分のミス (ToT)/ 18:00  清水ICを降りR1で藤枝に向かう      高回転を保ったままなので、人目が気になる。うるさいよね、きっと。 19:00  無事帰宅 19:15  「小松君、大丈夫?」との連絡を望月さんより受ける      かなりへこんでるけど、大丈夫と空元気。 20:00  翌日 08:00 まで、泥のように就寝 ---------- 本当の訓練終了・・・。 小松@静岡RBです。 報告です(長文)  ただいま無事帰還しました。(18:45)  2泊3日組として、参加させていただきましたが、想像以上の 訓練内容でした。ほっとしたところで、全身の筋肉や節々が、 ようやく痛み出してきたところです。  「体験」だけでなく”体験入隊”というのにふさわしい心構え で行ったつもりでしたが、それこそ「つもり」だけであった自分が いかに甘かったか思い知らされました。  初日、まったく初めてのロープを使った”引き”で、体力のほとんど を出し切ってしまい、全身汗まみれ。しかも、防水スプレーを たっぷり染み込ませたジャケットは完全防水になり、携帯サウナ状態 なおかつ、その上にカッパを着込んでいたので、汗はかかないのに ずぷぬれで、高温になって意識が飛びそうになりながら操縦訓練を続け ました。 そんな最中にも教官たちは、冷静にRB隊員の健康状態を気にかけ、 自分のように、極限状態に入っている人には励ましをかけてくれました。 おかげで、安心?して、終わりの見えなかった操縦訓練を続ける事が できたと思います。 しかし、当然といえばそうなのかもしれませんが、生半可な「甘え」は 「RB」=「レスキュー・サポート・バイクネットワーク」という名前を 背負っている以上許されるべきではないのかもしれません。 三浦教官をはじめ、サポートに回っていただいた自衛隊の方々は、多分 我々の数倍の労力で現状の回復に努め、最善の方向に向かわせて頂いた と思っています(現場のみ。見えないところではきっともっとある)。 そんな方々だけでなく、同じRB隊員にも迷惑を掛けてしまった自分は 「穴があったらはまりたい」ぐらいです。←最悪>( ̄□ ̄;) 2・3日目はマシントラブル(セッティング不良?現在調査中)を、 考慮していただいたのか、比較的快適?な操縦訓練でキックの回数が 多少おおかった程度で、もしかしたら「女性」でもいけるかな?という 内容でした。もっとも、同時にメカニカルな知識不足(当然ウデも) を痛感した時間でもありました。 今後は、役に立つ・立たないだけでなく、必要と思われる事は貪欲に 学んでゆく姿勢をきっちりと持つ事が重要だと思いました。 南さんは、途中残念ながら病院行きとなってしまいましたが、是非また 来年も御一緒させていただきたいです。 迷惑を掛けてしまったほとんどの人たちに「ごめんなさい。」 でもまた、「よろしくお願いします。」 感想です。  簡潔に言うと自分の持っていたイメージが粉微塵になった時間でもありました。 体力、精神力、知識、組織。そのどれをとってもレベルの違いが明らかでした。 隊員のロジカル・フィジカルコンディションの作り方については、強力な上官の下、 簡潔かつ高燃費の「人間」であり、実にシンプルでありながら、芯の太さを見ま した。組織の性格上、研ぎ澄まされた鋭さを持った人の集まりである事がよく 判りました。  知識についてですが、今回個人的に非常に大きなマシントラブルを抱えてしまい キックの鬼になっていました。理由はキャブレターのセッティングミスと現在調査中 の異音の発生です。キャブはジェットの番数が高すぎ、かぶりまくった末、プラグを 2本も交換し、それでも状態が改善せず新たにバーナーで焼いたりヤスリで面を出し たりイロイロな事をやりました。確かに環境として、移動速度の遅さや地理的に標高の 高い場所での空気流入量や、初日の雨による影響が考えられますが、それより何より マシンをレーサーに近いところまでカスタムしてしまった事が悔やまれます。ノーマル の安定性や適応範囲の広さには本当に頭が下がります。  ちなみに、最終日にはキャブセッティングの調整まで手が伸びました。さすがに、 キャブセッティングは普段ショップに任せっきりなので調整ノッチ数まで覚えておらず 恥をさらしてしまいました。隊員の方に大変×2感謝。(エアージェットは普通1.5)  さすがに、セッティングまで出来る隊員の方は多くはないようでしたが、目の前に いる隊員がそれをやっているのを見て尋常では無い気がしました。 (ちなみにEDレースチームを独自に持っているとの事です。見かけたら声を掛けます)  組織についてですが、改めて言う事でもないと思いますが、軍隊です。任務達成を 目標とするだけでなく、細かな言動にまで注意が行き届いていました。特に時間管理は 徹底していたのではないでしょうか。時間にルーズな私のようなライダーは肩身が 狭い思いでした。それにしても不寝番は必要なんだと痛感です。  極端な話しですが、こういった人たちがいるから、普段平々凡々と平和な日々を 送っている事が出来るのかもしれませんね。(*^_^*) 是非、次回はより自分自身の各レベルを上げ再挑戦を望むところです。 以上