静身会報第98号 発行所  社会福祉法人静岡県身体障害者福祉会 静岡市葵区駿府町1番70号 電話  054-252-7829 FAX  054-255-2011 発行  平成30年1月10日 発行人  岩瀬 輝美 編集人  小木 秀市                        ●新年のごあいさつ    社会福祉法人静岡県身体障害者福祉会 会長 岩瀬 輝美    新年明けましておめでとうございます。  年頭にあたり一言ごあいさつ申し上げます。  はじめに、身体障害者を巡る昨年の状況についてお話ししたいと思います。 まず、社会福祉法人制度改革が平成29年4月1日に施行しました。法人運営においては、 理事会による会長等の監督及び選定・解職、評議員会による定款変更・計算書類等の 承認及び理事の選任・解任、監事による理事の職務の執行の監査等が定められました。 また、役員及び評議員の定数についても改正がありました。  平成28年4月1日に施行した「障害者差別解消法」を受け、静岡県では「障害者差別 解消推進条例」が平成29年4月1日に施行しました。また、県内の手話言語条例では、 先行した富士宮市及び浜松市に続き、菊川市、掛川市及び御前崎市においても 平成29年4月1日から施行しています。  さらに、静岡県の9月補正予算において、「ヘルプマーク導入事業」や「合理的配慮 理解促進事業」などが予算化されました。このように、昨年は身体障害者を巡る環境に 大きな変化が見られましたが、新年を迎え、平成30年はどのような年になろうとして いるのでしょうか。  まず、新制度における法人運営の適正化、定着化を図る必要があります。 国の「指導監査ガイドライン」によれば、評議員は評議員会に、理事及び監事は 理事会に連続して2回欠席すると「不適当」と判断され、所轄庁による「社会福祉法人 指導監査」において文書指摘を受けることになります。評議員会及び理事会の重要性に 鑑み、名目的・慣例的に選任されているとみなされるためです。評議員及び役員の 皆様には、制度の趣旨を一層御理解いただきますようよろしく お願いいたします。  次に、静岡県議会の2月定例会において、議員提案による静岡県手話言語条例の制定 の動きがあります。県内の上記5市に続き、県条例が制定されそうです。手話を言語 として位置付け、ろう者とろう者以外の県民が共生する社会の実現を目指すことに なります。  そのほか、各種アンケート等により障害者差別解消法の理念が一般国民に浸透して いない状況が明らかになっており、啓発促進が喫緊の課題です。  さて、私は昨年、浜松市身体障害者福祉協議会の退会に伴い、財政的・事業的影響を 大きく受ける中で会長に就任しましたが、多くの行事や式典等の出席が多く、1年目は 目まぐるしい思いをしました。 今年2年目を迎え、会員の高齢化・減少に加え、会員団体の減少傾向を踏まえ、本会は どうあるべきか、皆様のご協力を得ながら、腰を落ち着けて対処していきたいと考えて います。  最後に、新しい年を迎え、皆々様のご多幸とご健勝を、また、構成団体の一層の ご発展を心からお祈り申し上げまして、新年のあいさつとさせていただきます。 ●静岡県健康福祉部長との懇談会について (身体障害者福祉施策に関する要望書の提出)  平成29年10月17日に県庁別館で、県内身体障害者9団体の代表者と静岡県の山口健康 福祉部長、池田健康福祉部長代理、田光障害者支援局長、増田障害者政策課長、土屋 障害福祉課長との懇談会が行われました。冒頭、各団体の要望事項をまとめた 『平成29年度身体障害者団体要望書』を岩瀬会長から山口健康福祉部長に手渡しました。  本会からは次の3点を要望しました。 1 「障害者差別解消法」に係る啓発について     障害を理由とする差別の禁止及び「合理的配慮」の義務若しくは努力義務に    ついて、県民に対して一層の啓発をお願いします。 2 「静岡県差別解消推進条例」に係る事例の公表について     静岡県差別解消推進条例に係る相談事例並びに助言又はあっせんの申立て事例    及びその処理経過について、インターネット等による公表をお願いします。 3 団体に対する支援について     会員の高齢化及び減少が続いていますが、特に高齢化による社会参加が難しく    なっています。     市町等がマイクロバスを提供してくれる一部の地域を除き、高齢の身体障害者    が運転する自家用車に数人が相乗りしながら、さまざまな行事に参加している    のが現状です。     仮にも、このような深刻な状況で事故が起きた場合、その社会的反響は極めて    大きいものと思料します。     高齢者の運転事故が増える中、身体障害者が安心かつ安全に社会参加ができる    ように、市町等における運転手付き車両の提供等について特段の御配慮をお願い    します。  その他8団体    @公益社団法人静岡県視覚障害者協会    A公益社団法人静岡県聴覚障害者協会    B静岡県車椅子友の会    C静岡県静鈴会    D公益社団法人日本オストミー協会静岡県支部    E日本心臓ペースメーカー友の会静岡県支部    F特定非営利活動法人静岡県中途失聴・難聴者協会    G静岡県腎友会   から28項目の要望等がありました。  (紙面の都合で本会に関係する部分のみを掲載しました。) ●第59回静岡県身体障害者福祉大会  平成28年4月に施行した障害者差別解消法に続き、静岡県では平成29年4月から障害者 差別解消推進条例が 施行されました。今後は、当たり前のごとく差別がなくなり、合理的配慮がされる社会 を実現するよう、国民一人ひとりの一層の理解と努力が必要です。今回、障害者とその 関係者が一堂に会し理解を深め、また、障害者同士が共に活動することの必要性を確認 するため、第59回静岡県身体障害者福祉大会が開催されました。  式典には、川勝知事や杉山県議会議長をはじめ、多くのご来賓の皆様にご臨席賜り、 第一部表彰、第二部事業報告・計画・大会宣言・大会決議を行い無事終了しました。 今年度の表彰者は、下記の通りです。 県知事]  ◎知事功労表彰贈呈者(1名)  (県段階の社会福祉関係団体の理事以上の職に10年以上在職した者)   ・松本 夛吉(裾野市)  ◎知事褒賞贈呈者(1名)  (身体障害者相談員20年以上の在職者)   ・吉川 明彦(三島市) [会長]  ◎一般団体・個人感謝状贈呈者(1団体・個人2名)  (身体障害者の福祉向上に寄与し貢献があった一般団体又は個人で、会長又は   郡市団体長の推薦した者)   ・医道の日本点訳グループ(静岡県視覚障害者情報支援センター)   ・河合 容子(静岡県視覚障害者情報支援センター)・長尾 明広(御前崎市)  ◎県、市町その他関係機関感謝状贈呈者(2名) (県、市町その他関係機関において、引き続き5年又は通算して7年以上にわたり   身体障害者福祉事業に従事し、功績顕著な者) ・椋梨 明彦(静岡県静鈴会) ・伊藤 智香 (島田市職員) ◎特別感謝状贈呈者(4名)   (前年度に各郡市町会長を退職し、その功績顕著な者) ・加藤 績 (函南町) ・酒井 鍵治(下田市) ・大庭 雄樹 (三島市) ・八木 省 (菊川市) ◎功労表彰状贈呈者(7名)  (身体障害者相談員として10年以上在職し、功績顕著な者) ・梅田 義久(下田市) ・古川 悦通(藤枝市) ・尾崎みどり(島田市) ・西下ちょう(牧之原市) ・長谷川満彦(菊川市) ・小木 秀市(磐田市) ・大庭 廣夫(磐田市) ◎自立更生表彰状贈呈者(10名) (身体の障害を克服して自立更生し、一般障害者の模範となる者で郡市町団体長の   推薦した者) ・柿島 祐子(函南町) ・高橋 功 (熱海市) ・川井 英雄(三島市) ・井田 美也(藤枝市) ・大塚 春雄(島田市) ・益田 治寿(吉田町) ・永田 一郎(菊川市) ・長沼登美子(袋井市) ・松島つや子(磐田市) ・水野 秋代(磐田市) <県知事功労表彰 喜びの声>  今回、晴れやかな式場で、盛大な表彰を受けましたことは、誠に感謝の気持ちで 一杯です。  今年は、川勝知事にご臨席いただき、また、多くの来賓の方々よりご祝辞を いただいたうえ、会長からの身に余るお言葉に心からお礼申し上げます。なによりも、 川勝知事から知事功労表彰を直接贈呈いただきましたことに大変感動いたしました。 私は、30歳で障害者となり数多くの苦難を乗り越えて生き抜いてまいりました。 今後共、本日の表彰を励みとして引き続き皆様と共に精一杯努力してまいりますので よろしくお願いいたします。この度は、誠にありがとうございました。  受賞者代表 松本 夛吉 ●ユニバーサルデザインタクシーを御存知ですか?                        静岡県健康福祉部障害者支援局障害者政策課  みなさん、障害のある人のほか、高齢者や妊産婦など様々な人が利用しやすい 「ユニバーサルデザインタクシー」を御覧になったことや、御利用されたことは ありますでしょうか。  これは、床を低くしたり車高を高くしたりして、高齢者や大柄な外国人も乗車 しやすいようにしたり、 車いすのまま乗車できるように傾斜角が緩く設計されるなど、一定の基準を満たした タクシー車両を国土交通大臣が認めているものです。  平成29年6月15日に開催された、オール静岡で合理的配慮の提供の徹底などを目指す 「障害を理由とする差別解消推進県民会議」において、「ユニバーサルデザイン タクシー」の普及に伴い、障害のある人が外出する際の利便性が向上することが期待 される旨の意見が出たことを踏まえ、 県では、平成29年9月補正予算で、この 「ユニバーサルデザインタクシー」の導入を図る事業者への助成制度を創設しました。  県といたしましては、様々な皆様の声を聞きながら、障害の有無によって分け 隔てられることなく、優しく暮らしやすい、誰にとっても開かれた、共生社会の実現に 向けて、全力で取り組んでまいりますのでお気づきの点等ありましたら御意見等を お願いいたします。 【商業組合静岡県タクシー協会からの御案内】  当協会では、この「ユニバーサルデザインタクシー」を、どなたにも気軽に利用して いただける「みんなのタクシー」と呼んで、普及啓発を図っています。  よく誤解されますが、「みんなのタクシー」は、小型車と同額の初乗りが690円で、 特別な予約は必要ではありません。  平成29年9月30日現在、以下に御案内している24社63台が、県内を走っています。 県等からの助成制度もあり、「みんなのタクシー」を導入しているタクシー事業者は、 どんどん増えています。どこで走っているか、どこに問い合わせたらよいかなど 御不明な点がありましたら、お手数ですが、静岡県タクシー協会(TEL054-261-1401) までお問合せください。  <事業所> 伊豆急東海タクシー(伊東市)、天城タクシー(伊豆市)、 伊豆第一交通(熱海市)、伊豆箱根タクシー、伊豆箱根交通(三島市)、 平和タクシー、沼津第一交通(沼津市)、岳南自動車、石川タクシー富士、 シンフジハイヤー(富士市)、大和タクシー、静岡ひかりタクシー、 不二タクシー、静鉄タクシー、千代田タクシー(静岡市)、志太交通(藤枝市)、 小泉タクシー(焼津市)、金谷タクシー(島田市)、東海タクシー(牧之原市)、 掛川タクシー(掛川市)、光タクシー、遠鉄タクシー、西部タクシー、 Delight(浜松市) ※平成29年9月30日現在。( )内は、本社所在地。 ●第44回国際福祉機器展視察  9月27・28・29日の3日間 東京ビッグサイトでアジア最大規模となる、15か国、 1地域の526社・団体が出展した第44回国際福祉機器展が開催されました。 県福祉会はこの総合機器展の視察を企画し、9月29日、東部ブロックの会員29名が 世界最先端の技術に触れ、体験・体感してきました。  9月29日(金)の朝9時15分、三島駅を貸切りバスで出発。東京お台場のサンルート 有明でビュッフェランチを楽しんだ後、東京ビッグサイト東展示ホールへ 向かいました。  会場には高齢者、障害者の自立、社会参加を促進するために開発された福祉機器・ 用具から食品・衣類など、または福祉車両・住宅改修用機材まで展示内容は多岐に わたり、様々な情報で溢れていました。  また、静岡県と静岡県産業振興財団が共同で設けた静岡県ブースもあり、県内の 企業が開発した福祉用具の展示や、プレゼンテーションが行われ、多くの人の関心を 引いていました。  視察に参加した会員のみなさんは、限られた時間の中で、自身に必要なもの、日常 生活をより快適に過ごせるものなど、目的を絞り効率よく情報収集をされていました。  参考までに、9月29日の来場者は36,788人、3日間で121,528人でした。  次回開催は、第45回国際福祉機器展H.C.R. 2018 (会場:東京ビックサイト)は 2018年10月10日(水)〜12日(金)、第21回国際福祉健康産業展〜ウェルフェア2018〜 (会場:名古屋市国際展示場)は2018年5月17日(木)〜19日(土)の予定です。 ●三幸協同製作所社会見学旅行  三幸協同製作所では、秋に日帰り旅行へ出かけます。利用者さんの希望する場所へ 参加して頂きたいという思いから11月10日(金)、17日(金)、24日(金)と3コースに 分かれ旅行へ行きました。  1回目の10日は、女城主直虎ドラマ館を見学しました。参加した利用者さんはNHK 大河ドラマを楽しみに見ている方が多く貴重な展示物を興味深く見学していました。 昼食はホテル九重の直虎御膳を堪能、アワビ姿焼きがメニューで出てきた事は 驚きました。  2回目の17日は、掛川花鳥園で園内を散策したり、バードショーを見学しました。 昼食は掛川の葛城北の丸で、和会席を満喫しました。遠州の食材を取り入れた料理は 素晴らしかったです。  3回目の24日は、セントレア国際空港内散策と滑走路内をツアー見学しました。 普段は立ち入ることの出来ない制限エリアを見学したり、貴重な体験となりました。 昼食は空港内スカイタウンクィーンアリスにて滑走路を間近に望む絶好のロケーション でフレンチコース料理を満喫しました。  3コースとも帰りのバス内は皆さんの笑顔とお土産で溢れていました。 ●静岡県障害者芸術祭参加事業 第43回静岡県障害者文化作品展を開催 開催日  平成29年11月16日(木)〜21日(火) 場所   静岡県総合社会福祉会館 1階展示ギャラリー他  今年も、県内各地より絵画、書道、写真、工芸、手芸、文芸書画の6部門に140点を 超える作品が寄せられました。  初日に行われた審査では、最優秀賞(静岡県健康福祉部長賞)6点、優秀賞 (静岡県身体障害者福祉会・会長賞)7点、 特別賞(静岡県社会福祉協議会・会長賞)6点、努力賞(静岡県身体障害者福祉会・ 会長賞)10点の計29点の入賞作品が決定され、最終日には表彰式が行われました。  作品展の開催は、6日間という短い期間でしたが、毎日、多くの方が会場に足を 運んでくださいました。障害を抱えながらも一生懸命に、そして、様々な工夫を しながら創作された作品はどれも大変に素晴らしく、来場者もひとつひとつ 丁寧に感心した様子で作品を鑑賞されていました。  今回、作品展を終えて非常に印象的だったことは、出品をされた皆さんが、 「また、来年に向けて新しい作品を作りますね。」「これからも作り続けます!」と、 とても前向きで力強い言葉をかけていってくれたことでした。 来年はどんなステキな作品と出会えるのか、今からとても楽しみです。来年度も、 たくさんのご応募お待ちしています。  このたび、最優秀賞(静岡県健康福祉部長賞)に輝いた皆さんは以下のとおりです。 おめでとうございました! (部門)  (題名)     (氏名) (市町名等)     (障害区分) ◎絵画   彼岸花     芥川 睦子 パーキンソン病友の会 パーキンソン病 ◎書道   寿無涯     平島 りか 書道教室   切断左上肢 ◎写真   天浜線がゆく    北村 弘美 パーキンソン病友の会 パーキンソン病 ◎工芸   灯明 ぬくもりの謡 佐藤 恵子 藤枝市 聴覚障害 ◎手芸   ハマヤーマット   勝又 文章 長泉町 視覚障害 ◎文芸書画 短歌 増田 久代 焼津市 視覚障害 ※他の入賞者は、静岡県身体障害者福祉会のホームページに掲載しております。 そちらもご覧下さい。 <静岡県障害者芸術祭に昨年度の最優秀賞作品 坂部進さん(掛川市)の『渓流』を展示>  静岡県では、障害のある人の芸術活動の発表の場を設け、広く県民に紹介する 事により、障害のある人の社会参加と障害福祉への理解を促進するため、「静岡県 障害者芸術祭」を開催しています。  今年は、11月11日(土)静岡駅北口地下広場イベントスペースを会場に "夢いっぱいアートフェスティバル 輝け!ハート&アート"と銘打って行われ、 ミニ作品展のコーナーでは、昨年度「第42回静岡県障害者文化作品展」絵画部門の 最優秀賞作品・坂部進さん(掛川市)の『渓流』が展示されました。 ●ブロックだより <東部ブロック:東部ブロック女性部> 伊豆三津シーパラダイスで楽しい一日を過ごしました!  11月2日(木)、県福祉会の女性部活動事業助成制度を利用して、伊豆三津シー パラダイスの見学事業を実施しました。  当日は、富士山がクッキリ見えるほど天候に恵まれ、汗ばむほどの陽気でした。 10時30分現地集合、遠くは下田市より参加があり、各市町より女性21名・男性5名 (ドライバー及び介護者)、合計26名の参加がありました。  参加者のみなさん、楽しみにしていたせいか10時少し過ぎには「全員集合!!」。 証拠写真?(記念の集合写真)を撮影して、いざ入場。予定より早く入場できたので、 1時間も早くアシカのショー、カマイルカのショー、セイウチのお食事タイムを見学、 バンドウイルカのショーと、一通りのショーを立て続けに見学、参加者のお食事 タイムとなりました。  昼食をゆっくり食べたその後は、館内の水槽・展示物を自由に散策し、参加地域の 遠いところもあるので、自由解散としました。参加者は皆さん笑顔で「童心に かえって楽しめて良かったよ、明日からまたがんばりましょう。」と言っていました。  女性部が無い市町におきましても、女性や付き添い、ドライバーの男性など遠慮 せず積極的な参加をお待ちしています。 <中部ブロック:藤枝市身体障害者福祉協会> 視察研修の旅  9月15日(金)に県福祉会障害者支援施設三幸(みゆき)協同製作所に、視察研修に 行きました。飯田所長様から安全の確保、保健衛生指導支援、健康管理、栄養管理、 協力企業の開拓等、施設の事業実施概要を説明して頂きました。  その後、通所者、入所者の働いているところを見学しました。皆様、不自由の体を 使って細かい作業をし、一生懸命に働いていました。よく見ると、自動車の ドレンコックにパッキンを入れる人、ブーツにグリスを塗っている人、部品を 組み立てている人、ポットにシールを貼っている人、一人ひとりの障害にあった仕事 をしていましたが、1日約5時間大変な仕事をしているなと感動しました。 <西部ブロック:掛川市身体障害者福祉会> スポーツによる交流と親睦  掛川の会員数は約130名。旧掛川市が退会し、南部の大須賀と大東が主体となり ました。新加入が少なく、高齢化や 体調不良が増えて役員を受けてくれる人が少なくなるのは、どの支部にも言える事 ではないでしょうか。  掛川の主な活動は、毎週実施されるグラウンド・ゴルフとフライングディスクで、 9時より午前中楽しい時間を過ごします。50代から70代まで聴覚障害の方も多数参加 してくれます。  スポーツ部長さんのご尽力により、計画・会場確保・用具等が準備され、上手な 人もそれほどでもない人も、教え合って和気あいあいと楽しんでいます。西部や県の 大会で上位入賞者が出るのも"継続は力なり"だと思います。  年に何回かは会費ありの大会も開かれ、賞品がもらえたり、昼食を共にしています。  他に、視察研修や新年会も実施しています。とかく社会参加が少ない私達ですが、 気軽に交流と親睦のできる場があり、有難い事です。 ●第35回静岡県身体障害者自動車安全運転教室 開催日 平成29年10月15日(日) 10:30〜16:00 場所  静岡県自動車学校 浜松校  静岡県身体障害者自動車安全運転教室が、静岡県自動車学校浜松校と株式会社 スズキ自販浜松の御協力のもとに開催され、県西部地区会員25名、中部地区会員1名の 計26名が参加しました。  午前中は、自動車学校の指導員による安全講話(@道路交通法改正について、 A事故統計、B交通事故を防ぐには)を聴きました。  午後の実車は、衝突回避システム体験(ブレーキアシスト・誤発進抑制装置)を予定 していましたが、雨天で路面状況が万全ではないため、急遽、ブレーキングの技術を 競う技能競技大会に変更になり、車の先端をいかにゴムボールへ近づけられるかを 競いました。  また、株式会社スズキ自販浜松より車の衝突被害軽減機能や先進技術について説明 を受け、展示された最新の車を見ることができました。  車の性能が向上しても、交通事故や違反の多くは運転者の過信・漫然運転等に よるものが多いという統計が出ています。過去に比べて増えているのは、スマホや ナビの普及により、運転に集中していないドライバーがいることも原因の一つだと 考えられます。参加者のみなさんは、日頃の運転を振り返り、安全運転の心得を 再確認できたのではないでしょうか。  閉会式では、参加者26名に(一財)静岡県交通安全協会からご寄附いただいた障害者 ステッカーと修了証を贈呈しました。 ●文藝 <短歌> 呆けなのか緊張感がうすれゐて己怖しと思ふことある 午ちかくまで床にゐてききゐるは夏と秋とを分ける雨音 生れし町育ちたる村娶り地ふるさととしてこころに抱く 転居おほき暮らしにあれば娘にはこころに淡きふるさとなるか 狩野川もここらあたりは中流か冬の日差しに水面の光る 河津町  中村 保則 ●投稿大募集!!   短歌・俳句・川柳はもちろん、地域での活動や取り組みの様子、日ごろの生活で 得た感動や発見、思いなどありましたら ぜひご投稿ください。※点訳をするために漢字には必ずふりがなをお願いします。 次回の投稿締め切りは6月8日(金) です。 (送付先) 静岡県身体障害者福祉会 〒420-0856静岡市葵区駿府町1-70 静岡県総合社会福祉会館5階 電話054-252-7829  FAX054-255-2011