静身会報第99号 発行所 社会福祉法人静岡県身体障害者福祉会 住所  静岡市葵区駿府町1番70号 電話  054-252-7829 FAX  054-255-2011 発行  平成30年7月31日 発行人 岩瀬 輝美 編集人 小木 秀市 ◎第63回日本身体障害者福祉大会ぐんま大会について 常務理事兼事務局長 飯塚 進  平成30年6月13日から14日まで、高崎市の会場において、第63回日本身体障害者福祉大会ぐんま大会が開催され、山田敏晴副会長及び三村文次理事と参加しましたので報告いたします。  第1日目は、政策協議が開かれ、基調講演とシンポジウムが行われました。 基調講演は、「共生社会の実現に向けて ―2020東京パラリンピックを契機とした国の取組―」と題し、 内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局の御手洗潤参事官が講師を務めました。 まず、東京大会を契機として、全国にユニバーサルデザインの街づくりや心のバリアフリーを推進していくため、障害者団体等の参画を得ながら検討を続け、 2017年2月に関係閣僚会議が開催されて、「ユニバーサルデザイン2020行動計画」(以下、『行動計画』という。)が決定したとの報告がありました。  『行動計画』の概要については、 @共通の認識  ・2020年のパラリンピックは、共生社会の実現に向けて人々の心の在り方を変える絶好の機会であり、この機を逃さず、国民全体を巻き込んだ取組を展開すべき ・「障害の社会モデル」(※)の考え方を共有し、全国で人々の心にある障壁の除去に向けた取組 (「心のバリアフリー」)及び物理的障壁や情報にかかわる障壁の除去に向けた取組(ユニバーサルデザインの街づくり)を進めるべき   (※)「障害の社会モデル」・・・「障害」は個人の心身機能の障害と社会的障壁の相互作用によって創り出されているものであり、社会的障壁を取り除くのは社会の責務であるという考え方 A政策立案段階からの障害者参画施策 B主な具体的施策  ア 「心のバリアフリー」   ・2020年度からの学習指導要領改訂を通じ、すべての子供達に「心のバリアフリー」を指導   ・今年度以降、接遇を行う業界(交通、観光、流通、外食等)における全国共通の接遇マニュアルの策定・普及   ・障害に対する理解を持ち、困っている障害者等に自然に声をかけることが出来る国民文化の醸成に向けた仕組みの創設 イ ユニバーサルデザインの街づくり   ・今年度中に交通バリアフリー基準(省令)・ガイドラインを改正   ・昨年3月にホテル等の建築物に係る設計標準を改正 C2020年に向けた実行性担保のための継続的な方策   ・2020年にこれら施策が確実に実現されるよう、障害当事者等の参画のもとフォローアップを行い、関係府省等が施策を改善することにより、実行性を担保との説明がありました。  次は、シンポジウムの概要を紹介します。   シンポジスト ・小西慶一(東京都身体障害者団体連合会会長)              ・杉田安啓(群馬県身体障害者福祉団体連合会会長)              ・浅香博文(札幌市身体障害者福祉協会会長)  コメンテーター ・御手洗潤   ・阿部一彦(日本身体障害者団体連合会会長)  コーディネーター ・中原義隆(福岡市身体障害者福祉協会会長)  <発言の内容>   ・10年前から「バリアフリー」が言い始められ、東京では駅の7割がバリアフリー化された。   ・東京オリ・パラが終わったらどうなるのか不安に思う。   ・以前、車イスで転倒したとき、大人は通り過ぎたが、子供たちが寄ってきて助けてくれた。子供は偏見が少ない。 ・若いうちから障害を負った人は、差別をあまり感じていない。慣れだろうか。   ・東京オリ・パラが「心のバリアフリー」の契機となることは間違いないが、推進するための切り口を「子供」や「気づき(共感)」から始めたら、と考える。   ・2020年〜2030年をレガシーとするため、地域も含めながら、日身連として進めていくことが大事かなと思う。   ・日身連が中心となって情報共有していくことが必要であり、日身連が情報発信していくことが大事。   ・日身連の見える化が大事だと思っており、「私たち抜きに私たちのことを決めないで」を進めていくべきと考える。   ・企業に寄付を求めていくことも大事である。   ・「心のバリアフリー」を話してくれる人が必要とされている中、内閣官房でビデオを作成した。   ・大上段に差別解消法を唱えるのではなく、子供を切り口にした、あるいはビデオを見ることも意味があるのではないか。   第2日目は、高崎アリーナにおいて、式典と議事が行われました。第1部の式典では、日本身体障害者団体連合会(以下「日身連」という。) 福井幸夫副会長により開会が宣言されたあと、公益社団法人群馬県身体障害者福祉団体連合会の杉田安啓会長(大会実行委員長)及び日身連の阿部一彦会長のあいさつがあり、 大澤正明群馬県知事及び富岡賢治高崎市長からは歓迎のことばがありました。  次に、日身連会長表彰があり、55人の方が受賞されました。本県からは、県団体役員等の経歴が10年以上あることにより、三村文次理事が表彰されました。  引き続き、来賓として加藤勝信厚生労働大臣(代理 田仲自立支援振興室長)からあいさつがあったあと、そのほかの来賓の紹介と祝電の披露がありました。  第2部の議事では、平成29年度事業報告、平成30年度事業計画及び政策協議報告があったあと、以下の大会宣言及び大会決議が採択され、終了しました。 (大会宣言概要) 日本身体障害者団体連合会は、創設以来60年にわたり、障害のある者の人権及び尊厳の保障をめざし活動に邁進してきた。その永年にわたる活動が、 今日の障害者福祉の向上に貢献してきた。 そして、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を契機として、障害者への関心が高まるこの機を逃さず、共生社会にむけ、ユニバーサルデザインの街づくりの実現と 心のバリアフリーを地域に根づかせていく。 日本身体障害者団体連合会に結集する私たち障害のある者は、“私たち抜きに私たちのことを決めないで”の精神をもって、全国の会員ならびに加盟団体と強く連携し、 誰もが安心して暮らせる共生社会の実現をめざし、一致団結して行動することを誓う。 (大会決議)  一、障害の社会モデルの理解啓発を強く推進しよう  一、地域に根ざした心のバリアフリーを広げよう  一、災害時における被災者支援の充実を図ろう   一、障害者差別を禁止する条例を全国に制定させよう  一、地域の相談支援体制に身体障害者相談員を活用しよう ◎小学生への福祉教育を通じての身障活動     長泉町身体障害者福祉会  長泉町身体障害者福祉会では、ノーマライゼーション活動、どの人にとっても障がいの有る人も無い人もお互いに啓発しながら生きて行こう!の心構えにて 「人と人の壁をなくすには」と、町内の小学校三年生に障がいの有る人の話をさせて頂く事となりました。聴覚障害の有る会員による「手話講座」は、 手で話をするんだよ、指を使って話すんだよ、手話という言葉は知ってはいても目前で手話通訳者を介してのやりとりは小学三年生には感動以外の何ものでもなく、 自分の名前をテキストを見ながらやってみたり、そして「僕達、私達は障がいの有る人に何ができるのか」を考えてみての投げかけにはグループごとで充分話し合ってもらいました。 結果は、後日頂く事となりますが。  まず、身体障害者ってわかるかなに対して「皆さんは病気をしてもケガをしても、元通り治るでしょ。でも治らずに後遺症として残ってしまったり、生まれつき体のどこかに 不自由があったりする人達の事だよ。」と、大人でも言葉で知っていても心底から理解はなかなか難しいと思われます。 十人十色の障害は更にややこしく、でも返ってきた言葉は、友達になる事、声を掛けるよ、お話する、困っていたら助ける等、次々と良案が出て来ました。嬉しい限りです。 そして、その結果を先生とお友達とファイルに綴ってくださいまして、皆で話し合った過程はたいへん有難く、尊いものです。  次に、長泉町では、任意でありますが「身障福祉会」、知的障害者の会「手をつなぐ育成会」、精神に障害を持つ家族会「きせがわ会」と三位一体となり啓発活動をしています。 施設見学や障がい者をより理解して頂く為に福祉映画の上映、障害者週間での街頭啓発活動、その時には役場内でも作品の展示やビデオでの広報も忘れません。 福祉映画は200名位の動員が有ります。続ける事により、行政の認識が変わってきた事は言うまでもありません。数名で行ってきた街頭啓発活動も 今では町内の関連施設の方々と共にアクションを起こし、コミュニケーションをとれる様になりました。その人達が入会している訳ではありませんが、 皆で力を合わせて声を上げる事の大切さを感じます。  それから、ある日突然、自分達が意図せず巻き込まれてしまう災害や災難、少し知っているだけで防ぐ事の出来る特殊詐欺等に警察署や防災課、消防署職員によるお話を頂き、 情報の熟知に日々の防災意識確認をしつつ、自助努力のあれこれを皆で考えてみます。ライフラインが止まった時に備えてのポリ袋レシピの実習もその一つで、もう皆さん上手いもんです。  地域への啓発には他にもシニアクラブとの交流会でグラウンドゴルフ、輪投げ、スポーツ大会への参加です。小地域活動では軽スポーツの出前などです。町内福祉施設への行事参加や、 障害者授産施設には未使用タオルの贈呈活動です。授産所の利用者さんによって雑巾に製作して生まれ変わった白タオルの雑巾を私達も買わせて頂く、結構需要があるんです。 自分達が求めるだけではなく、自分達に出来る小さなふれあい活動の一環です。未使用白タオルはわりとどこの家でも余っていて、それを活用するという 誰にも出来るボランティアに協力的な会員は、長泉身障の自慢です。他に、新しく入った方が、カラオケやワンステップ活動を通して、みるみる活発になり楽しそうな姿は、 会員皆で見守った仲良しの証拠です。  ワンステップなごみの会は、スポーツ推進委員の方に御指導頂き、健康体操やペタボード等しており、ペタボードは長泉町代表で駿東地区大会に参加しました。 他には料理教室、手芸、清拭布づくり、文化作品展に向けてのチョークアートでは初心者とは思えない出来栄えに満足しています。 絵手紙サークルでは季節を感じながら和気あいあいで描いていて、毎年誰かしらが賞を頂く程の腕前となりました。春季の会員研修旅行は今年はバス1台で、 もう行く所が無い位の歴史があります。会員の高齢化により遠方は難しく、5年前から秋には親睦会として近場の温泉施設にてお料理、カラオケ大会、ビンゴ、イルミネーション等を楽しみます。  スポーツ部では、グラウンドゴルフ、フライングディスク、ボウリング大会は年齢を越えての参加で大変好ましい事と思います。  長泉町身障内最高齢男性は96歳、まだまだ現役で歌にスポーツ、絵画に至っては全国で賞を頂く腕前で、何より気立ての良いスーパーマンです。その後には昭和一桁が目白押しです。 そんな先輩達に見守られながら、会は現在進行形です。  この7月24日にはスポーツ大会を開催します。毎年およそ100名以上の参加者で賑わいます。 イオングループの幸せの黄色いレシートでの景品や社協、民生、体協、スポーツ推進委員ボランティアさんの応援、ご協力により実施されます。  末尾ながら、長泉町身障は、社協(福祉会館)内に身障者の社会参加を目的に売店を運営しています。事務局でもあり、会員の拠り所でもあり、 福祉会館を利用するお客様の居場所でもあります。時代の流れで今はボランティアさんのご協力もたよりですが、相談業務や傾聴活動、たわいのない話でのふれあいと、 いつもにぎやかな売店です。長泉町にお越しの際は、お気軽にお立ち寄り下さい。心をこめてお迎え致します。 ◎三幸協同製作所 開所記念パーティー  5月2日に、三幸協同製作所の開所48周年を祝う開所記念パーティーを行いました。日ごろの施設運営に関してお力添えをいただいている関係機関・協力企業・地域の方々、 そして利用者のみなさんの保護者をお招きし、開所を祝う式典とともに相互交流をはかる貴重な時間となりました。  大河ドラマ「西郷どん」をイメージした薩摩藩の家紋やイラストを飾ったり、五月晴れを思わせる鯉のぼりを会場に泳がせたりと、 趣向を凝らした会場作りで訪れた方々に楽しんでいただきました。  食事では、主食コーナーとして鹿児島の郷土料理を振る舞いました。「さつますもじ」(ちらし寿司)や「がね」(さつま芋の天ぷら)など、 普段の生活ではなかなか目にすることがない料理を楽しみました。軽食コーナーではうどんをメインとし、天ぷらやカレーを用意して好みのトッピングでアレンジしました。 喫茶コーナーはかしわ餅、3色団子といった5月らしいお菓子を揃えました。  また、ロビーで放送している作業風景を映したビデオコーナーは、今年も好評で多くの方が熱心にご覧になってくださいました。 余暇活動で作成した塗り絵などの作品を今年も展示しました。利用者のみなさんも展示されることが刺激と楽しみになっていて、今後の励みになっています。  歴史を積み重ね、50周年も近づいてきました。地域に根ざし、今まで以上に周囲の拠り所となれるよう、将来への指針を示していけたらと思います。 ◎第21回国際福祉健康産業展視察  ポートメッセなごやで開催された、第21回国際福祉健康産業展を西部ブロックの会員28名が視察研修してきました。  5月17日(木)9時20分、貸切バスで磐田市豊田を出発し、JR名古屋駅近くで、昼食を取ったあと会場へ向かい、13時30分から15時までの約1時間半、 福祉車両、福祉機器・用具、住宅設備、などを視察しました。  会場内は 351小間に103社・団体が自社開発の製品を展示。各ブースの担当者は来場者に情報の提供だけでなく、利用者の目線での意見等の情報の収集にも熱心でした。 近年はロボット開発の技術が福祉用具に取り入れられ、例えば歩行をサポートする器具は年々コンパクトに、そして軽量化が進み、今回も多くの人が装着して 使い心地を体感していました。担当者は「まだまだ、改良の余地があり、もっとコンパクトにできる」と話していました。また、家電が「見守りの機器」に進化していく様子から、 IOTが広く浸透してきたことを実感しました。  一方で、福祉施設に通う障害者の実体験から生まれたアイデア商品の展示もあり、多様なニーズに細やかに対応する必要性も再認識しました。 また、この日は、別の展示場で、“災害時の弱者保護”をキーワードに「第6回中部ライフガードTEC〜防災・減災・危機管理展〜」が開催され、南海トラフ巨大地震への警鐘と、 高知県の取組が紹介され、興味深いものがありました。 <開催結果>   ・開催期日:平成30年5月17日(木)〜19日(土)     ・来場者数:70,629人 ◎第11回静岡県身体障害者グラウンド・ゴルフ大会(個人戦) 開催日: 平成30年5月26日(土) 9:00〜14:00 場所: 草薙総合運動場 補助競技場 参加人数: 148人  今年は、女性の御前崎市の吉村節枝さんがスコア43で第1位でした。第7回から男女混合での表彰を行っていますが、女性が1位となるのは、今回が初めてです。  また、西部ブロックが15位までの入賞者の中で12人(御前崎市5人・掛川市3人・菊川市2人・磐田市2人)とすばらしい成績を収めました。おめでとうございました。  結果は、下記の通りです。詳細は、ホームページをご覧ください。(http://www.e-switch.jp/shizuoka-shinsyo/) 【成績】   1位 御前崎市 吉村 節枝 43   2位 菊川市 横山 善明 45   3位 菊川市 赤堀 正敏 47   4位 御前崎市 増田 昭二 47   5位 長泉町 菊地 正三 47   6位 御前崎市 鈴木 勝 48   7位 藤枝市 志村 恵三 50   8位 磐田市 三浦 幸枝 50   9位 磐田市 柴本 祐二 51   10位 御前崎市 柏原 敦子 51 11位 掛川市 杉本 好晴 52 12位 掛川市 宮口 初恵 52 13位 御前崎市 森下 秋男 52 14位 掛川市 渡辺 公男 52 15位 吉田町 田中 信勝 52   ※同打数の場合: ホールインワンの多い方により順位を決定する。なお、それでも決まらない場合は、年齢の多い方を上位とする。 ◎第7回エンジョイライフ視覚障害者卓球大会 開催日: 平成30年6月16日(土) 9:30〜15:30 場所: 静岡県総合社会福祉会館2階・5階 参加人数: 13人  今年の男子決勝の杉浦彰さんと伊藤善秋さんの試合は、何度もデュースが続く見ごたえのある試合でした。 結果は、杉浦彰さんが、昨年優勝の伊藤善秋さんを破り久しぶりの優勝となりました。  女子は、参加人数が5人と少なかったため、リーグ戦で行われました。こちらも熱戦が繰り広げられた結果、伊藤貴子さんが、昨年優勝の鈴木悦子さんを破り優勝しました。 試合が終わった後も自分がどうしたら勝てるようになるのか、審判の方にアドバイスをもらっている方もおり、向上心の強さに関心させられました。  試合終了後も卓球室で楽しそうに卓球をしている選手の方々を見て、打ち込めるものがあるというのは、本当に素晴らしいことだと感じました。  結果は、下記の通りです。詳細については、ホームページをご覧ください。 (http://www.e-switch.jp/shizuoka-shinsyo/) 【成 績】  男子順位   1位  島田市 杉浦   彰   2位  浜松市 伊藤 善秋   3位  沼津市 村松 義幸  女子順位   1位  浜松市 伊藤  貴子   2位  浜松市 鈴木  悦子   3位  浜松市 赤堀奈津子 ◎ブロックだより <東部ブロック> 長泉町身体障害者福祉会 『新緑のつくばにて』  平成30年4月13日〜14日、1泊2日の理事研修に20名の参加者と共につくば市へ向かいました。両日共に天候に恵まれ、バスは圏央道を通り関東平野をぬけると、 日本名山である筑波山の二峰並立した姿がとても美しく見え、みごとなまでに計算された美しい街並みを見ながらまず着いた所は、JAXA航空研究開発機構筑波宇宙センターです。 下町ロケットでおなじみのメイドインジャパンの繊細かつ正確な職人業の賜物でもあり、そして日本の最先端である施設は想像以上の未来でした。大気圏を突入した宇宙ステーション、 宇宙飛行士の活躍を肌で感じながら、NASAとJAXAの宇宙服に自分の顔だけ出しての記念写真に満足し、次の見学先、つくばエキスポセンターに向かいました。 やはりそこも未来都市ロケットや最新の科学技術や迫力ある景色に感動は尽きません。  そして時代は戻り、筑波と言えば「ガマの油の口上」。つくば市認定地域無形民俗文化財第一号に認定され、江戸時代よりの傷薬は今も尚現役です。 そんなつくば山の麓の江戸屋旅館に一泊し、翌日はアサヒビール工場を見学しました。 それから、茨城で忘れてはいけない所に、霞ヶ浦が有ります。私達は予科練記念館「雄翔館」を訪れました。そこは東洋一の航空基地といわれた霞ヶ浦海軍航空隊が開隊され 「七ツボタンは桜に錨」とパイロットを目指した優秀な予科練生達の日常、日本国の為、親への思いを綴った文を読むにつれあふれる涙をぬぐう事もせず、 若き英霊たちに皆鎮魂のおもいで合掌してその場を去りました。個人ではまず行く事も無かっただろうと、口々にめりはりの有った理事研修会は良かったと、 そして、又行こう!の声しきりでした。ボランティアの方々への感謝もつけ添えます。そうそう、理事会合はちゃんとしましたよ。 <中部ブロック> 牧之原市身体障害者福祉会 『牧之原市の「ふれあい運動会」に参加して』  6月16日(土)、牧之原市身体障害者福祉会では、市内持ち回りの各地区小学校体育館を利用させて頂く「ふれあい運動会」に今年も参加しました。 本年は、市の基幹産業である「茶所」、牧之原大茶園に囲まれた牧之原小学校で、午前9時〜12時までの半日ではありましたが、ボランティアの皆様方の御指導と御協力に依り、 障害を持った子供達と共に各種競技に参加して楽しい時間を共有することが出来ました。  私達の相談員としての日頃の活動は、地域の絆を大切にし、相談員活動の活性化と資質の向上を図ることを念頭に、研修活動も実施致しております。 「共生と参加」を目指す障害者にとって、地域社会の理解を得るために極めて大切であり、参加者一同、今後もふれあい奉仕活動、地域でのふれあい奉仕(ボランティア)活動を通じて、 地域社会における積極的なふれあいを進めていきたいと思います。 <西部ブロック>  菊川市身体障害者福祉会 『第6回菊川市身障者フライングディスク交流会』  5月19日(土)菊川市民総合体育館において、スポーツに親しみ、体力維持と健康の増進に努め、障がい分野を越えて親睦を深めることを目的に開催しました。  この交流会には、草笛の会の皆さんは都合により、ご参加いただくことができませんでしたが、手をつなぐ育成会さんの皆さんがご参加下さり、43名程が親睦を深める交流会となり、 あっという間に楽しい時間が過ぎてしまいました。今回、3mの部で1位となった視覚障害部の方は、次回は、「5mに挑戦したい」と意気込みを語っていました。 このような交流会は、9月に開催される菊川市障害者スポーツ大会もあり、会員の皆さんがこうした年2回の交流会をとても楽しみにし、日頃の練習に励んでいます。  私たちが、開催する様々な行事に関しては、民生委員・児童委員の障がい者福祉部の皆さんやボランティアの皆さんのご協力をいただく中で開催しており、とても感謝しています。 今後も、皆さんの笑顔と共に末永く続けていきたいと思います。 ◎平成30年度静岡県身体障害者福祉会 これからの主な行事予定 1.福祉会主要行事  ・第60回静岡県身体障害者福祉大会   9月7日(金) 静岡市民文化会館中ホール  ・身体障害者相談員研修会        9月7日(金) 静岡市民文化会館中ホール  ・第45回国際福祉機器展視察研修 10月10日(水) 東京ビッグサイト  ・第36回静岡県身体障害者自動車安全運転教室 10月7日(日) 静岡県自動車学校 沼津校  ・第44回静岡県障害者文化作品展 11月15日(木)〜20日(火) 県総合社会福祉会館  ・第13回静岡県身体障害者フライングディスク大会 12月1日(土) 静岡市中央体育館  ・第33回静岡県身体障害者うたの広場 12月14日(金) 県総合社会福祉会館  ・第33回静岡県身体障害者囲碁・将棋・オセロ大会 平成31年1月19日(土) 県総合社会福祉会館  ・第15回静岡県身体障害者ボウリング大会 平成31年2月2日(土) 狐ヶ崎ヤングランドボウル 2.共催・関連行事  ・フェスタシズウエル2018 8月18日(土) 県総合社会福祉会館  ・第19回静岡県障害者スポーツ大会わかふじスポーツ大会 8月26日(日)〜9月30日(日) 県内各会場  ・日身連関東甲信越静ブロック秋季代表者会議 11月1日(木)〜2日(金) 神奈川県  ・第18回全国障害者スポーツ大会 10月13日(土)〜15日(月) 福井県  ・第19回日身連関東甲信越静ブロック身体障害者相談員研修会 平成31年1月22日(火) 東京都 ◎平成30年度 身体障害者相談員研修会のご案内  昨年度より、静岡県身体障害者福祉大会と同日の開催となりました身体障害者相談員研修会ですが、今年は、本会が行ってまいりました身体障害者福祉大会が 第60回という節目の年を迎えることを記念しまして、シズウエルを飛び出し、静岡市民文化会館・中ホールを会場に盛大に開催することになりました。  講師には、講談師の神田織音さんをお招きし、「講談で学ぶ 成年後見制度」をテーマに、一見すると難しそうな“成年後見制度”について、実際に起きた事例をもとに わかりやすく口演していただきます。  今回は、身体障害者相談員や静岡県身体障害者福祉会の会員だけに限らず、関係団体の皆様をはじめとするより多くの方々にも参加していただくことができるようにしました。 ぜひ皆様お誘い合わせの上、ご来場くださいますよう、ご案内申し上げます。なお、ご参加にあたっては、事前の申し込みが必要です。まずは、お問い合わせください。 講談で学ぶ 成年後見制度  講談師 神田(かんだ) 織音(おりね) さん  日 時 平成30年9月7日(金)13:00〜14:15  会 場 静岡市民文化会館 中ホール  〒420-0856 静岡市葵区駿府町2-90  電話 054-251-3751  参加費無料  第1話 『認知症の老姉妹 食い物に』                    第2話 『経済的虐待を防ぐために』                     第3話 『身上監護でその人らしく 最期まで あなたに寄り添う成年後見人』 ◎幸せの黄色いレシートキャンペーン  静岡県身体障害者福祉会では、平成29年度「幸せの黄色いレシートキャンペーン」に参加し、イオン清水店様よりレシート合計金額1%に相当する16,900円分、 マックスバリュ静岡丸子店様より13,400円分のギフトカードをいただきました。ご支援いただきました皆様に感謝申し上げます。  こちらの寄付金で、社会参加事業の賞品及び静岡県身体障害者福祉センターの備品等を購入いたしました。  平成30年度も2店舗で登録を行い、キャンペーンに参加させていただいております。是非、毎月11日イオン・デーには是非足を運んでいただきご協力いただければと思います。 ◎書き損じはがき・未使用はがき等のご寄付をありがとうございました  静岡県身体障害者福祉会では、書き損じはがきや、未使用の官製はがき等を集めています。平成29年度は、福祉会会員、当会館利用者、ジパング倶楽部特別会員の皆様から、 「書き損じはがき、未使用はがき、切手」44,729円分、「テレホンカード」45,900円分ご寄付を賜りましたことをご報告するとともに、厚くお礼申し上げます。  皆様から寄せられました善意は、身体障害者の社会参加事業に活用させていただきます。  なお、回収は、引き続きおこなっておりますので、ご協力の程よろしくお願いいたします。 ◎文藝  短歌  友人がいる女性、家族は先逝き一人、元は音楽家、今は現役を引退し、音楽ボランティアをしている。  段々畑のみかん園を持ち、一人で耕作をしているが、雑木雑草が蔓延っている。私が遊びがてら、時々草刈りの手伝いに行くが、彼女の刈った畑に二坪ほど刈り残した箇所がある。  なぜかと聞き、その答えを、そのまま歌に詠んだ。彼女は花が好き、さまざまな花を植えて楽しんでいるが、殊の外、野花を好む。季が来て、見に行くと、清楚な蛍袋の花が群れ咲き、  蜜蜂が花に出入りしている。この人の優しさと、自由な生き様を詠んだ一首。   なにゆゑに刈りのこししと問ひたるに蛍袋がやがて咲くから  晩夏。鳥も虫も見えない畑で草刈りをしていた。蜻蛉が二三匹飛んでいたが、その内に空一面に集まってきた秋茜だ。  私の目には見えないが、草を刈ると小さな虫がたくさん飛び出すらしい。その虫を食べに集まって来たのだ。空を飛ぶ鳥や虫は眼が良い。  普段意識しないが、人間が畑や森に居る時、常に鳥や虫、野兎などに見られているのだろう。そして、天地という絶対的な存在に見張られ、見守られているのだ。  生物連鎖の中に連なる自分を、見詰めて詠んだ、一首。   野に居れば天地はもとより鳥獣とんぼにさえも見張られてゐる                           河津町 中村 保則 ◎投稿募集   俳句・短歌・川柳、地域での活動や取り組みの様子、日ごろの生活で得た感動や発見、思いなどありましたらぜひご投稿ください。  点訳をするために漢字には必ずふりがなをお願いします。次回の投稿締め切りは11月9日(金)です。     送付先・・・社会福祉法人 静岡県身体障害者福祉会            〒420-0856静岡市葵区駿府町1-70 静岡県総合社会福祉会館5階           電話054-252-7829            FAX054-255-2011