沿革

1 おいたちまで

       
昭和28年 6月 静岡市春日3-3-10に静岡県身体障害者更正指導所が設置され、同時に静岡県盲人会館が併設される。
有志による点字図書の寄贈があり、所内に図書室が設けられる。
昭和30年 3月 更正指導所が厚生省委託点字図書の貸出し図書館の指定を受ける。
これ以降毎年約200冊の点字図書が長期貸出しとして配本される。
昭和34年 4月 静岡市川辺町に静岡県盲人福祉ホームを設置のため県から建物の無償貸与を受ける。
昭和38年 5月 静岡県身体障害者更正指導所が静岡市曲金に移転したため、同所内の点字図書は盲人ホームに移される。
昭和44年 7月 旧身体障害者更正指導所の建物を静岡県より無償貸与を受け、ここに静岡県身体障害者福祉会事務局と県盲人福祉ホームを移転する。

2 歩み

            
昭和44年10月 静岡県身体障害者福祉会が県から建物の無償貸与を受け静岡県点字図書館を設置し、経営にあたる。
設置場所 静岡市春日3-3-10
蔵書数 点字図書2,224冊   館長は本会事務局長が兼務する。
昭和45年 2月 貸出し業務開始。
昭和45年 8月 小杉茂作(コスギ モサク)氏(静岡市)から図書費10万円の寄付を受け、点字図書228冊を購入する。
昭和45年11月 点字奉仕員養成事業開始 。通信教育で点訳技術の指導をする。
昭和46年 1月 加藤治郎作(カトウ ジロサク)氏(静岡市)から毎日新聞社を通じて図書費10万円の寄付を受け、点字図書251冊を購入する。
昭和46年 6月 静岡県点訳者連絡協議会発足。事務局を点字図書館内に置く。
昭和46年 8月 大阪の日本ライトハウス図書館(現盲人情報文化センター)より録音図書の団体貸出しを受け、録音図書の貸出しを
開始する。
昭和46年 9月 点字図書館整備改造。書庫・事務室等の整備拡張、録音室新設(3部屋)及び録音図書・録音機材が整備される。
昭和47年 6月 録音奉仕員養成事業開始。
昭和49年 3月 電動式点字製版機設置。
昭和50年12月 『静岡県点字図書総目録』点字版を発行。全国点字図書館および県内視覚障害者の希望者に配布する。
昭和51年 1月 高速録音テープ複製装置設置。
昭和51年 9月 世界救世教より、点字印刷機1台、オープン型テープレコーダー15台、マイクロフォン15本、録音テープ600巻の寄贈を受ける。
昭和52年12月 移動点字図書館開始。視覚障害者への広報活動として、県内各地域に点字・テープ図書を持参し読者の開拓を図る。
昭和60年以降は、広く一般市民への啓蒙を目的に福祉機器展等に参加し現在に至る。
昭和53年 9月 中部ブロック点字図書館連絡協議会発足。
昭和54年 3月 卓上製本機設置。点字図書・録音図書の蔵書目録発行。墨字版を全国点字図書館および県内各公共図書館、
盲学校等に配布する。点字版を希望者に送付する。
昭和54年 8月 厚生省委託「声の図書」の貸出し図書館の指定を受ける。これにより毎年180巻録音図書が長期貸出しとして配本される。
昭和54年 9月 日本IBM社から、点字複写機(サーモ・フォーム)の寄贈を受ける。
昭和57年 5月 昭和57年度で通信指導は中止し、以後毎年講習会形式で実施する。
昭和58年 3月 静岡県総合社会福祉会館(静岡市葵区駿府町)へ移転。
昭和58年 4月 静岡県が設置し、静岡県身体障害者福祉会が委託経営者となる。
昭和63年 9月 「てんやく広場」に加入。
日本IBM社の社会貢献事業として、同社がパソコン点訳システム一式を全国の点字図書館およびボランティアグループに寄贈し立ち上げた
「点訳オンラインデータベース」である。
平成 2年 4月 点訳・音訳奉仕員養成の地区講習会開始。
県内各地域で活躍する点訳・音訳奉仕員の技術向上のための講習会を東中西の各地域で毎年開催する。
平成 7年 1月 書庫を従来の固定式書架から移動式書架に改装。
平成 7年 9月 点字情報ネットワーク事業(点字JBニュース)開始。
平成 8年 5月 『点字図書・録音図書全国総合目録』のCD-ROM版導入。これにより資料の自館他館の区別がなくなり、利用者のリクエストが増え、
他館からの借り入れ数は飛躍的に増加する。
平成 8年 6月 初めてパソコン点訳図書を蔵書として受け入れる。以後パソコン点訳図書の割合は年々増加している。
平成 9年 3月 録音室改装。設立当初からの懸案であった録音室の騒音問題がこれ以後大幅に解消し、録音作業がスムーズに
行われるようになった。
平成10年3月 デイジー編集員養成講習会開始。
平成10年12月 点字図書館・公共図書館とのサービス研修会(第1回)開催。
平成11年 3月 厚生省が日本リハビリテーション協会へ委託して、録音図書のデジタル化を促進する事業「視覚障害者情報提供システム(DAISY)の 整備事業」が開始され、デイジー録音図書製作用パソコン一式と再生機プレクストークが全国の点字図書館へ配布される。 <続いて、デイジー録音図書2,580タイトル、デイジー録音再生機プレクストーク195台も配布される。
平成11年10月 デイジー録音図書貸出し開始。
平成12年 3月 厚生省の「音声による新聞情報提供システム整備事業」が開始される。
平成12年 6月 デイジー録音図書再生機プレクストーク貸出し開始。
平成13年 2月 「総合ないーぶネット」サービス開始。これにより待望の図書館ネットワーク化が実現した。
平成17年5月 デジタル録音システム導入。デジタル録音奉仕員養成講習会開始
平成19年3月 ホームページ開設。
平成20年3月 点訳作業室を県総合福祉会館2階に設置。

 平成13年2月までは『五十年のあゆみ』社会福祉法人静岡県身体障害者福祉会 記念誌編集委員会編 平成15年発行より抜粋・加筆


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