音訳通信
                                 


No.50 2007年9月1日発行
静岡県点字図書館音訳

会館の改修工事でご迷惑をおかけしております。1〜3階の工事が終了し、悪臭とほこりからは解放されましたが、騒音と振動はまだまだ続いています。来年2月の工事完了まで引き続き条件の悪い中での活動、本当に申し訳なく思います。ご来館時はくれぐれもお足元にご注意ください。


調査の講習会
現在、開催中の音訳奉仕員養成講習会で、「調査の講習会」を以下の日程で行います。人数に若干の余裕がありますので、参加ご希望の方はご連絡ください。
日時:10月2日(火)13:00〜15:40 
会場:県立中央図書館

オーディオインターフェースの変更
録音室のオーディオインターフェース(音源)を「SONY DR-260USB」から「ONKYO SE-U33GX+」に変更しました。 音量も大きく、音質もクリアで録音が楽になったという感想が寄せられています。その分、はめこみ訂正の時にはご注意ください。 はめ込みの音量を揃えるには、インターフェースの音量ボタンをちょうどいい所まで下げるよりも、少しだけ下げてマイクとの距離で調節する方がうまくいくようです。
また、無音状態で録音ボタンを押した時に音量メータが動くことがありますが、そのまま録音してもSONYより雑音が聞こえないという報告もありました。
   
ジージー事件
録音室で再生の時、突然ジーという雑音がヘッドホンから聞こえることが数回ありました。この雑音は録音されてはいないようですが、かなり大きい音です。オーディオインターフェイスを挿入しなおしたら、雑音が止んだこともありましたが、原因は今のところ不明です。
ジージーがおきましたら状況をお知らせください。

パソコン本体の雑音
パソコン本体にどの位の雑音があるかは次の方法でわかります。
スタート→アクセサリ→エンターテインメント→サウンドレコーダーとクリックし、赤丸ボタンを押します。
パソコン購入時のご参考までに。

音訳勉強会の報告
7月の勉強会は録音技術を中心に行いました。マウス操作は大方修得なさったと思います。キーボード操作も覚えておくと更に便利です。
  
機能 ショートカット
連続再生 F5
停止 Space
録音 F8
パンチイン⇔上書き F7
セクションリスト⇔フレーズリスト Tab
再生速度上げ F6
再生速度下げ Shift+F6
先頭へ移動 Home
最後へ移動 End
先頭のフレーズへ移動 Shift+B
最後のフレーズへ移動 Shift+N
先頭のセクションへ移動 Shift+T
最後のセクションへ移動 Shift+Y
削除 Delete
複数セクションやフレーズの選択 Shift+↓
フレーズの分割 H

詳しい操作手順は「デジタル録音マニュアル改訂版」をご覧ください。

バージョンアップとマニュアル改訂
PRS Pro version2.03.00.00Jにバージョンアップしたのに伴い、内山佐智子さんが「デジタル録音マニュアル改訂版」を編集しなおしてくださいました。
 改訂後のマニュアルをまだお持ちでない方や、自宅録音でバージョンアップがまだの方はお申し出ください。

デイジー編集員研修会の報告
5/24の研修会には編集員17人中14人のご出席がありました。『音訳マニュアル デジタル録音編』の編集基準に従って、以下の点を確認、変更しました。

@書誌情報の記入について
 ・「タイトル」と「著者」は画面に見える範囲で記入する。全部書くと、次に画面を開いた時に後の部分がでてきて図書を特定しにくい。
 ・「識別名」には「静岡県点字図書館」と記入
 ・「発行者」には「出版社名」を記入
 ・「朗読者」には「音訳者名」のみ記入
 ・「編集者」には「編集者名」を記入。編集者が複数の時は「○○(1名)他」と記入。

A完成デイジーのプロジェクト名
 編集時のプロジェクト名のEを消して漢字仮名で書名を追加  nihoE → niho日本の心
B図表等の挿入位置
原則的には原本どおりだが、音訳者が本文中の適当な箇所へ移動、挿入している場合は音訳者が選択した箇所のママでもOK。 本文中に書かれた「○○ページ参照」を読み込んでいる時、プライベートで原本照合しながら再生することが分かっている場合は特に注意。

2008年4月に全視情協から『デイジー編集の事例集』が発行されます。発刊後、再度編集方法について検討予定です。
 
校正員・モニタ研修会の報告
6/28の研修会には26人のご出席がありました。
デジタル録音に移行してから、校正表に挙げられる項目に変化がでました。なかでも「間」の指摘がかなり目立ちますので、今回は「間」をどの程度、どのように指摘するかを話し合いました。
(「頭切れ」の指摘はPRS Proのバージョンアップのおかげで減りました)

@プレクストークでは、見出しからすぐ該当ページに飛ぶことができます。しかし、フレーズの頭に余分な「間」があると、ページから本文に飛んだ時にしばらく待たないと音声が聞こえません。連続再生すればちょうどよい長さの「間」であっても、ページから飛んだ時には不快(不安)な「間」となります。
そこで、見出しフレーズの頭についた「間」を分割し、直前のフレーズの後に結合するよう校正で指摘すべきかが問題となりました。
結論として、フレーズの頭についた「間」の指摘は校正ではしないことになりました。校正者は、通して聞いてほどよい「間」であれば指摘は不要です。「間」の分割、結合はデイジー編集者が行います。 
 ただし、音訳者は見出しフレーズの頭に余分な「間」をいれないように注意して録音してください。

A「間」の指摘の言葉
 例えば「間をとる」と校正表に書かれた時、「間を削除」と理解するか、「間を長くする」と捉えるか。このような誤解を与えないよう、「間が多い(少ない)」に統一することにしました。「○○秒だが、××秒に」などのコメントは校正者の自由裁量です。
 音訳者は校正表の指摘事項がわかりにくい場合は不安なまま訂正せず、遠慮なくお尋ねください。
   
表彰
日盲社協第55回全国盲人福祉施設大会の奉仕者感謝状を杉山志寿子さんが受けられました。おめでとうございます。

 
装備・チェック
日時:11/20(火) 10:00〜12:00
会場:6階福祉会会議室(予定)

 
小会議室
2階に小会議室ができました。対面校正、5〜6人までの打ち合わせ、聞き返しに最適です。使用希望の方はご連絡ください。

 
月末図書整理日
月日:9/26 10/31 11/28(最終水)

訂正とお詫び
音訳通信6月号の漢字の読みに誤植がありました。お詫びして訂正します。  既存 より正しいヨミ 「キソン」  


「音訳通信」発行:年4回(3/1 6/1 9/1 12/1)
文責:熊谷成子

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