音訳通信
                              


No.53 2008年6月1日発行
静岡県点字図書館音訳



第8回奉仕員合同研修会のご報告
4/18(金)に奉仕員合同研修会(第1回音訳研修会)を、新しくなった7階会議室で開催しました。10時〜16時の長時間に拘わらず、静点音訳61人、地区音訳28人、静点点訳81人の計170人のボランティアのご参加をいただき、なごやかで有効な研修会をもつことができました。ありがとうございました。
 受付等を以下の方々にご協力頂きました。重ねてお礼申しあげます。
内山佐智子 田中洋子 飯田紘子  鈴木裕子  山田眞弓(敬称略)

感謝状贈呈者
 毎年、音訳時間が1,000・500・300・100時間に達した方に感謝状を贈呈しています。これまでのご協力に心からお礼申しあげますと同時に、今後の更なるご活躍を期待します。
300時間:青嶋登世
100時間:渡辺恵津子 飯田紘子 足立惠美子 竹下仁子 岩堀美智子 石井敏子 奥田務(敬称略)

 当日配布した名簿はスリッパの上の棚にあります。欠席の方はお持ちください。
ブックレット校正員研修会のご報告
4/22(火)のブックレット校正員研修会には校正員8人全員のご出席をいただきました。実習生(6人)のデータを聞きつつ、指導方法の検討を行いましたが、前回(2/29)と比べて皆とても上達していたのにびっくり。おねえさんのご努力のあとが感じられました。
おねえさん、実習生の皆様、6月30日の完成を目指してがんばってください。

次回のブックレット校正員研修会は、 6/16(月) 9:40〜13:00 集会室です。
  
プレクストーク操作講習会のご報告
5/14(水)にPTR2及びPTN1の操作講習会を開催しました。講師はシナノケンシの山岸秀和氏です。
当初は6月29日の利用者懇談会のために職員が操作の指導法を習う目的でしたが、せっかくの機会ですので、広くご参加をよびかけました。出席者は15人でした。
  普段、編集後の検証でしか使用しないプレクストークですが、様々な機能に改めて感心すると共に、デイジー編集にどのように応用できるか、検討していきたいと考えています。
デイジー編集員研修会のご報告
5/22(木)、デイジー編集員13人のご参加をいただき、編集上の問題点について検討しました。
   @遡及テープの扱いについて
  ・録音図書凡例をいれる。
  ・目次にページを読込む(音訳者当人が読んでも、他の人でも可。デイジーパソコンのフォルダ「ppgg」に1〜300ページの録音あり)。
  ・始め枠アナウンスは現在の基準に合わせる。
  ・終わり枠アナウンスは昔の形式のママでかまわない。年月日まで読んでいてもそのままでよい。
  ・誤読、間、雑音は原則として訂正しない。

   誤解のありませんように。
  遡及テープであってもできるだけ質の高いデイジー図書を製作するという姿勢は同じです。でも、時間的な制約もありますし、編集中に完璧な校正は望めません。そこで上記のような結論に至りました。

 A目次の見出しと本文の見出しが違う時 以下の3方法が考えられます。
 ・目次に合わせて、本文の見出しの言葉を変更する。この時は目次で録音された音声を本文中の見出しにもコピーする。
 ・逆に本文の見出しに合わせて、目次を変更する。
 ・少々の違いなら原本のママにする。
デジタル録音及びデイジー編集関連のお知らせ
 @デイジー編集の工夫「流れ図」
テープでは頭から読んでいく以外に方法がなく、音声で理解するのがなかなか難しい「流れ図」ですが、デイジー編集によってかなり使いやすい、かつ楽しめるものになります。
 例えば、yes noで進んでいく「流れ図」の場合。まず、音訳者は流れ図の各コマに連番をふり、その番号を読んでから書かれた言葉を読みます。その後で「yesなら○へ」「noなら×へ」と番号を指示するコメントをいれます。
 次に、デイジー編集で1コマを1フレーズとなるようフレーズ結合します。これによって、フレーズ移動で希望のコマへ飛べるようになります。
 音訳する原本に、流れ図等がある場合は録音前に担当までご相談ください。

 A『音訳マニュアル デイジー編集事例集』
 セクションの分け方、目次のない原本、見出しにパソコンで変換できない文字がある、グループチェックの付け方、複数の図表の扱い等々、豊富な事例が掲載されています。  全視情協から20年7月発行予定です。

 B音訳者の方へ
 ・セクションの第1フレーズの冒頭の無音時間は極力短くするようご注意ください。
 プレクストークで目次から該当箇所に移動した場合、セクションの第1フレーズに無用な間があると音声が出るまでに時間がかかってしまいます。校正では、通して聞いて不自然な間でなければ指摘しませんが、音訳者は聞き返しの時に必ず、波形をみてご確認ください。
 
音訳勉強会
次回は
 第2火曜日グループ:6/10 10:00〜12:00
 第4水曜日グループ:6/25 13:30〜15:30  
 製作中のデータと『NHKアクセント辞典』をお持ちください。
 
校正員研修会
 日時:6/5(木) 13:00〜15:00
 会場:生活訓練室
 対象:第一・第二校正員 
 内容:校正基準の統一
 出欠の〆切:6/2(月)

   当日、サンプルCDを校正します。『音訳マニュアル』と「静点枠アナウンス」をご持参ください。
 *静点ボランティア以外で参加希望の方はご連絡ください。
 
装備・チェック
5/22はご協力ありがとうございました。新規製作デイジー28タイトル、新規製作テープからのデイジー1タイトル、遡及テープからのデイジー25タイトルが完成しました。
今回をもって新規製作のテープ図書は完了し、全員がデジタル録音となります。
次回の装備・チェックは、8/20(水)10:00〜12:00 小会議室です。
 
新着辞書
 @『NHKことばのハンドブック第2版』
NHK放送文化研究所 2008年3月第3刷
目次の並びは第1版と同じですが、内容がかなり刷新されました。数字の発音に関しては、第1版では1〜10までの例しかありませんでしたが、第2版は20までと100、1000、10000及び「何」についても掲載されています。
 例 羽:イチハ、ニワ・・・・・ニジッパ、ヒャッパ、センバ、マンバ、ナンバ

 A『新明解日本語アクセント辞典』
三省堂 2006年10月第11刷
人名等固有名詞のアクセントがNHKアクセント辞典よりも多数掲載されています。
耳より情報
・衣装で雑音対策
 パソコン録音したデータを再生すると、「パチッ」という雑音が聞こえることがあります。フリースや化繊類を着ている時に雑音が録音されやすいという報告がありましたが??
表彰
日盲社協第56回全国盲人福祉施設大会の奉仕者感謝状を成岡和子さんが受けられました。おめでとうございます。
月末図書整理日のお知らせ
毎月、最終水曜日は図書整理日です。図書館、録音室、スタジオは平常通りですが、電話が留守電となっています。 6/25 7/30 58/27


「音訳通信」発行:年4回(3/1 6/1 9/1 12/1)
文責:熊谷成子

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