関東・中京・関西方面の方へ皆様ができる支援のお願い

関東・中京・関西方面の方へ皆様ができる支援のお願い


各位
濱 博一です。

私は、石川県で街づくりや、地域おこしのお手伝いをしている者です。
ところが、今回の重油漂着災害のとき、自分にできる事があまりにも少なく、大変情けない思いをしています。
ただ、親戚・友人が関西方面に多く、また石川県の漁業関係者の方にも、民宿の方にも知り合いがおります。
私なりに調べましたことから是非、大都市圏の方々にご支援頂きたいことがありましたので、私の人的ネットワークのみならず、メーリングリストを通じても、お願いしたいと存じます。
今、北陸で必要な各方面からの支援は、・現場での回収作業のボランティア・資金や回収作業に必要な資材などと言われていますが、これらは皆様から遠方の日本海側ですぐに皆様方にお願いできる支援とは、思えません。
しかし、皆様が簡単にできる日本海側への支援があるのです!
それは、日本海産の水産資源を積極的に購入して頂く事です。
京都・大阪など関西を中心に都市圏の水産市場では、日本海産の魚介類がすでに敬遠され始めているようです。
都市部の市場関係者は、「消費者が見向きもしないから、仕入れない。」と言っています。
カニを中心に外国ものに切り替えています。
大変哀しい事態です。
荒天・寒中の中、沿岸・海上では大変厳しい回収作業が営々と行われています。
その一方で、通常ならば、最盛期・最高の味の筈の北陸の水産資源がみなさまのお住まいの地域で消費されなくなりつつあるのです。
日本海側の水産関係者にとってまさにダブルパンチなのです。
日本海側では、市場からの信用を第一に考え、むしろ通常よりも厳しい位の注意を払って出荷しています。
それなのに、単なる「感覚」だけで敬遠されては、まさに、打撃を受けてしまいます。
重油が漂着して沿岸は重大な打撃を受けています。
回復までに相当の努力が必要でしょう。
しかし今、この時点で最大の打撃は、他でもありません。
皆さんから日本海の水産資源が敬遠される事なのです!
この打撃は、他国によって引き起こされるものでは有りません。
同じ国民によって引き起こされる身内による打撃なのです。
現場にボランティアに来て頂く事も大変有り難い。
寄付金も有り難い。
しかし、それ共に市場で日本海産の水産資源を支持して頂く事が現時点で皆様方に多大な負担を掛けないでお願いできる最も重要な支援なのです。
どうか。どうか。お願い致します。
市場では、日本海産の水産資源を明確にご指定の上、ご購入下さいませ。
明確にご指定頂かないと、流通業者に意志が伝わりません。
毎日の食卓で通常消費される量・額で結構です。
隣近所、知人にも輪を広げて下さい。
日本海側への旅行も中止しないで下さい。
宿屋の人々は不安を押し隠しながら、皆様を待っているのです。
この時期は、一年中で一番客足が遠退く時期です。
そこへの風評キャンセルは無残です。
千里浜など一部の観光地を除き、この厳しい季節風の時期にとてつもない強風と大波が待つ海岸に直接皆様が観光に行かれる事は少ないと思います。
皆様の観光にはほとんど影響が無い筈です。
どうか、日本海をお尋ね下さい。
もし万一、そこで回収作業光景に対面された場合は、記念撮影されるのはご遠慮下さい。
フィルムにではなく、胸に刻んで下さい。
現場での厳しい作業を思い、漁師さんと、日本海側の水産市場関係者の無念を思い、キャンセルが相次ぐ小さな民宿の経営を思い、自らの非力を情けなく思い、誠に恥ずかし乍ら、このメールを打っていて、涙が止まりません。
電子メールと言う手段でどれ程、このささやかな思いが皆様に伝わるか甚だ自信がありませんが、考えた挙げ句、私のできる小さな一つだと気付きました。
どうか、皆様の善意を分けて下さい。
どうか。どうか。お願い致します。
日本海の水産資源を支持して下さい。
流通業者に意志を伝える為、明確に指定して購入して下さい。
日本海への旅行を中止しないで下さい。
意外かもしれませんが、これが大都市圏でお忙しい皆様にもお願いできる支援なのです。
本メールは断りなく、全文転送は、ご自由にして下さい。
輪を広げて頂ければ、それも暖かいご支援です。
有り難うございます。合掌。

濱 博一@計画情報研究所
hama@hot.iia.or.jp
phone0762-23-5445 FAX0762-23-4144