老人ホームの寮母・父


信頼度はNO.1の寮母・父。
快適な生活をお手伝いしながら、実は人生の先輩から生き方を学ぶ。

仕事の内容
寮母・父の仕事は、ホームで生活する入所者の介護を中心とした生活全般の援助です。ホームで生活する人の「その人らしさ」を大切にしながら、快適で、充実した晩年生活を送れるようお手伝いします。
また、ホームでの日常生活援助にとどまらず、行事やクラブ活動、様々な住宅サービス、家族を含めた相談活動なども受け持ちます。こうしたさまざまな分野での実績が、国家資格の「介護福祉士」を成立させたといっても過言ではありません。

ある1日をふりかえって
朝の起床後、身の回りの世話から始まり、清掃・トイレ・ダイバー(おしめ)などの介助。食事・入浴・衣服の着脱・歩行などの介助とつづきます。その他には、入居者の記録記入、行事・クラブ活動の計画・実施、介護計画の作成、家族との連絡、ボランティア・実習生の指導などがあります。また、老人ホームは、24時間の介護体制という性格上、夜勤や宿直もあります。

ここが魅力
なんといっても老人ホームの中心的存在が寮母・父。ですから、入所者一人ひとりからの信頼度は抜群です。また、日々人生の先輩に接していることから「この仕事は人生を多く学べる仕事だ」という言葉をよく聞きます。介護する中で人生にふれ、毎日が充実し、自分の成長が感じられる仕事です。

寮母・父となるには
寮母・父は、公的は資格が必要な職種ではありません。しかし、最近では、介護福祉士の国家資格を持つことが望まれています。その介護福祉士の資格は、介護福祉士養成学校を卒業すると与えられます。養成校を出なくても、3年の実務経験で受験資格が与えられますので、福祉のスタートをするには寮母・父はふさわしい職種です。健康でやさしい方、そして高年齢者の好きな方なら楽しく、充実した仕事となるでしょう。
また、指導員を希望する方もまず、寮母・父の仕事を通して、介護の経験と技術・知識をもつことをすすめます。寮母・父での経験が、ソーシャルワークでの貴重な、生きた知識となることでしょう。


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出典 「Volunteer・ガイダンス(手引き)」
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