障害児・者施設の指導員


ひたむきな生き方に感動をおぼえ、人の潜在的なチカラを学ぶ。

仕事の内容
自らの健康を維持することや危険を回避することが困難な障害児・者施設を利用する人たちの健康管理や安全な環境を維持することが、主な仕事です。具体的には、食事・衣服の着脱・排泄など基本的生活習慣を身につけることの援助などがあります。障害の重い人ほどこれらのことが重要な課題となってきます。また、農園芸・陶芸・木工・織物・企業の下請けなどの施設内作業の指導を通して、その人の潜在能力を引き出すことも大切な仕事です。その他、各種行事の計画・実施、保護者や関係機関との日常的な連携もかかせません。

ある1日をふりかえって
施設の種類によって様々ですが、入所施設では、各自の障害の程度によって、昼間は児童施設への通学や作業、一般企業での就労をしています。しかし、朝夕の時間帯は、基本的な生活習慣を身につける時間として、自由時間の使い方などを楽しみながら学ばせ、生活のリズムを作っています。入所施設については、職員の勤務体制が夜勤、早番、遅番、日勤とわかれています。

ここが魅力
人生を何気なく過ごしてきた私たちにとって、自分の力で社会に適応することが困難で、能力を高めていくことにも大きな制約を受けている障害児・者のひたむきな生き方は、感動さえおぼえます。目的と意識をもってともに歩めば、必ず、目に見える結果が、喜びとなってかえってきます。一つひとつの小さな進歩が、大きな感動となって、自己の人間性を高めていってくれる仕事です。

指導員になるには
施設の種別により、職業指導員・児童指導員・生活指導員に分けられます。職業指導員は、厳密な資格は必要としませんが、身体障害者更生援護施設など特定施設の職種で、一定の経験と技能が要求されます。また、児童・生活指導員は、次にあげる資格が必要とされています。
  • 大学などで一定の学科を卒業した人
  • 学校教諭の資格を有する人
  • 社会福祉主事の資格を有する人
  • 高校卒業後2年以上同職種の経験ある人
上記の他にも、最近では短大、専門学校で社会福祉を学んだ人が積極的に採用されており、2年間の実務経験で有資格者として認められるようになっています。


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出典 「Volunteer・ガイダンス(手引き)」
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