理学療法士

幅広い年齢層の人に、理学療法に基づいて、リハビリから日常生活までをバックアップ。

仕事の内容
身体に障害のある子どもからお年寄りまで、幅広い層の人たちに対して、理学療法の運動療法(筋力増強や運動の再学習など)・物理療法(光線、温熱、電気療法など)を中心としたリハビリテーションへの援助を仕事としています。
この他にも義肢や装具適応訓練、日常生活上での応用動作訓練、さらに、福祉機器の使用訓練、障害者用住宅や部屋の改造指導なども行っています。

ある1日をふりかえって
利用者の日々の観察やチェックは重要で、対象が高齢者であればあるほど、その重要さは増します。そのため、朝の段階で、当日PTに参加する利用者の状態を看護師から確認することから始まります。
新規利用者がいる場合は、PTプログラム作成のために評価表づくりを行い、安全を第一に考えて療法をはじめます。看護師や寮母・父も一緒になって、利用者は理学療法室(訓練室)で訓練します。終了後、看護師・寮母・父と共に参加者の状況について話し合い、今後の生活プログラムなどの設計について検討します。
(PTとは、Physical Therapist)

ここが魅力
理学療法士は、「力仕事」だという表現を見聞きしますが、そうではありません。実は、障害を持ったさまざまな人と接する「心の仕事」です。訓練中のつらさを理解し、励ましながら、一日一日と回復していく状態をともに喜び、心と身体の両面から療法していくことが仕事です。時には、苦しい訓練にたえる姿から、時には、回復のきざしに喜ぶ笑顔から生きることのすばらしさを学ぶことができます。また、学識の深い人、経験豊かな人などいろいろな利用者と接することで、私たちが経験をしたことのない障害者の世界からの示唆や、人生のよき指針などにあふれ、多くの喜びを感じることができます。

理学療法士になるには
理学療法士になるには、養成校(国公私立で134校)を卒業すると受験資格が与えられ、国家試験に合格すると理学療法士になれます。理学療法士は、職業上障害を持つ人を相手にするので、必須の条件として、忍耐力と健康な身体を持った人、そして、よき教育者としてのセンスも併せもっていることが重要です。


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出典 「Volunteer・ガイダンス(手引き)」
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