栄養士


栄養計算から調理指導まで楽しい食事時間のコーディネーター。

仕事の内容
栄養管理・栄養相談でのアドバイスをはじめ、食べる人のニーズにあわせた献立の作成やカロリー計算をします。調理指導や盛り付け・配膳なども仕事の中に含まれ、施設入居者および利用者、地域の人たちの健康でよりよい生活を栄養面からサポートしていきます。また、配食用の弁当づくり・料理教室など幅広い活動もしており、研修会に参加したり、グループ調査や研究にいそしんだりと、自分を磨くことも忘れません。

ある1日をふりかえって
献立をたてることが主な仕事ですが、簡単ではありません。食べる人たちの栄養基準を算定し、食品構成を作り、それに基づきながら毎日の献立をたてていくのです。献立が決まったら、食材の使用量を算出して、業者へ発注します。納品された食品を点検し、調理員に調理の指示・指導をしながら料理を作ってもらいます。食事時間に間にあうよう、盛り付け・配膳も点検します。嗜好や食べ方、残飯の量を調べ、次の献立の参考にします。
この他、衛生面の管理や月間栄養出納表の作成、在庫表の記入記録なども大切な仕事です。また病気を予防したり、治療に効果的な食事づくりを提案しながら、施設利用者や一般の人々の栄養相談も積極的に展開しています。

ここが魅力
栄養士ならではの魅力といえば、毎日のメニューを自分の考えで企画できることです。自分で作った献立が、どのような料理になるのか、また、食べた人からどのような反応が返ってくるかが楽しみです。その反応のなかでも「とてもおいしかった」といわれたときは、毎日の苦労をすべて忘れてしまうくらい嬉しいものです。
病気のように「治療」という目的がないので「食べる楽しみ」に主眼をおいてプランができますが、食事で健康を回復する人も多いという現実をみると、献立1つとっても気を抜くことはできません。また、料理は芸術として追求することも可能なので、美的センスを磨くこともできます。

栄養士になるには
栄養士養成施設で、2年制課程または4年制課程を修了した人に栄養士の資格が与えられます。また、栄養指導においてさらに高度な知識・技能を要求される国家資格の管理栄養士には、2年制課程修了後、実務経験2年以上、あるいは4年制課程修了後、国家試験に合格した人に資格が与えられます。なお、栄養士の免許証発行は都道府県知事、管理栄養士は厚生労働大臣です。
直接口に入る食品を扱うだけに、栄養士は、健康に留意し、人格形成に努め、熱意と忍耐力を養っていただきたいです。


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出典 「Volunteer・ガイダンス(手引き)」
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