信州の思い出。峠の鎌飯と、りんごばたけ。(2007年 9月 5日)



信州の思い出。峠の鎌飯と、りんごばたけ。

 CATSの皆さんこんにちは。静岡の西川です。
 今、台風9号が東海沖を北上中だとか。
今後の台風の進路が気になりますね。
皆さんも台風の動きにご留意下さい。

 さて、今年も、毎日暑い日が続きますね。
と言いながらとうとう9月を迎えてしまいました。
 朝版は秋の気配を感じますが、やっぱりヒ昼間の暑さを思うと、暑さ、寒さも彼岸までと、行ったところでしょうか。
 ところで、
今年のCATSの秋の研修親睦旅行の予定は、信州長野方面でしたね。
 涼を求めて、夏の信州の高原もいいのですが、
 秋の味覚いっぱいの信州の旅もまたいいですね。
 信州の山々は紅葉して、食べ物も美味しいし…。
 ところで、皆さんは峠の釜飯という駅弁をご存知ですか。
 もう、10年ほど前になりますが、
上の駅〜信越本線を利用して、小諸の近くの高峰山にハイキングに出かけたことがありました。
 丁度その翌年、長野で冬季のオリンピックが開催されることになり。
 開催に向けて、長野駅まで長野新幹線が開通することになりました。
 そして、長野新幹線の開通により、あの信越本線の横川、軽井沢間の碓氷峠越しが
廃止されることになりました。
 このようなことで、その歳の9月の末最後の信越本線を利用して信州に出かけることにしました。
 上野を出て、高崎駅からいよいよ信越本線碓氷峠方面に入ると、
沿線には 最後の信越本線の列車を写真に収めようとカメラの放列が目立つようになりました。
 横川駅では、列車に碓氷峠越しのための補助機関車を連結する間の時間を利用して、
横川名物の峠の釜飯を買い求めることにしました。
駅についてこれまた驚きました。
プラットホームに降りると、ここでも最後の信越本線の列車を一目写真に収めようと、
カメラマンや、鉄道マニアで、おせやおせやでごった返していました。
 べんトー、べんトーの、弁当売りの声を便りに、ごった返した中をかき分けて、
やっとの思いで、買い求めた峠の釜飯は、ずっしりと重かったです。
 再びガタゴトと、碓氷峠の急坂を登る列車の中で開いた釜飯は、
陶器で作られた小さな釜の中には、
まだあたたかい炊き込みご飯の上に、シイタケや、タケノコ、ウズラの卵、それに秋の味覚の栗が乗っていて、
その素朴な郷土の駅弁の味に。
デパートの駅弁特売でない、これが本物の峠の釜飯かと、感激したのを今でも憶えています。
 車窓を眺めながらの駅弁の味はとても美味しくて旅の思い出になりました。
 峠のトンネルを抜けるといよいよ軽い沢。
あさま山や、紅葉のはじまったタカミネコウゲン。それにぬけるような信州の青空と解放感でいっぱいになりました。
 その日は、高峰山山荘に一泊して、
翌日無事に、朝霧が漂う2092メートルの高峰山に登ることができました。
 山をくだるバスの中から、登る時気がつかなかった麓の景色は、
たわわに実った一面に真っ赤なリンゴバタケに、これまたびっくり…。
 時間に余裕があれば、りんご狩をしたかったのですが、とても残念でした。
 帰りは、千曲川沿いに、小諸から、日本の鉄道で一番高いといわれる野辺山駅(のべやま駅)、
そして清里を経て中横線の小淵沢までの小海線(こうみせん)の高原列
車のたびでした。
 左右の車窓には、奥秩父、八ヶ岳、それに南アルプスの山々が望めて、
列車の窓からは、爽やかな高原の風が車内いっぱいに広がってきました。
 もう一度訪れたい信州の高原と、ローカル線の旅の思い出でした。
 台所の引出しを覗いてみたら。
あの時の、益子焼の峠の釜飯の容器の釜が、大事に
しまってありました。
その釜にそっと手に触れたら懐かしく思い出しました。
 昔から、旅は道ずれと言いますが…。
 今年のCATSの秋の研修親睦旅行。
まだまだまに合いますので。
都合のつく方、是非参加下さい。

 横川名物まるまるやの峠の釜飯。
 その昔から、横川、軽井沢間の碓氷峠の急坂峠越しのために、列車に補助機関車を連結して峠を登りました。
 その補助機関車を連結する間の時間を利用して
駅弁を販売した野が峠の釜飯の始りだとか…。
 今では、長野駅や、上諏訪駅などの主な駅でも、峠の釜飯を売られているので
今度の旅行で利用できるかな。

9月5日 西川



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