静岡市北、季節だより 55 番外編 2 「富士川・かりがねづつみに、コスモスの花。(2010年10月28日)」
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CATS−MLの皆さん、こんにちは。
静岡の西川です。
今日は冷たい雨の一日となりました。
昨日は木枯らしが吹き、夏から冬に。秋を飛び越して一気に、初冬の訪れとなりました。
皆さんのところではいかがでしたか。
過ごしやすい秋の季節は一体どこえ行ってしまったのでしょうか。
北からは冬将軍。南からは台風14号の襲来で日本列島、週末にはパニック状態にならないか心配です。
今後の台風の進路も気になりますね。
さて、皆さんは秋の花というとどんな花を思い出しますか。
菊の花に、フジバカマ。シュウメイギクニ、ツワブキなどなど…。わりと地味な花が多いですね。
明るい花ではコスモスなどいかがですか。
ところで、
かりがねづつみと、コスモスの花。
皆さんは、富士川の東側に築かれた「雁がね堤」(かりがねづつみ)をご存知ですか。
先日、NHKのニュースで、つつみに咲いたコスモスの花と、富士山をうしろにランニングや、散歩している風景が映されました。
かりがねづつみ、度重なる富士川の氾濫にその昔永い年月をかけて土手を築かれたそうです。
かりがねとは、渡り鳥の雁(カリ・がん)のことで雁が渡って行く時の様子がつつみに似ているのでかりがねつつみといわれたようです。
つつみは富士川を底辺に大きな三角形の形をしていて、
土手の中心に立つと、なるほどつつみが雁が東の空に列になって飛んでいく形をしています。
土手の内側は大きな緑化された遊水地になっていて土手の中では、地元のグループがゲートボールを楽しんでいました。
土手には市民の皆さんが育てたコスモスの花が咲き、見上げる富士山が高く、伊豆から愛鷹山(あしたかやま)から、朝霧高原方面の山が望めます。
土手から河原(今は緑化されてスポーツ広場もあります)に下りて、弁当を広げると遠くに冨士川をわたる東海道線の電車の音や、野鳥のさえずりも聞えてきました。
かりがねづつみを往復して、帰りは、富士川の土手に沿って下り、増水した国道1号線の橋を渡り富士川駅まで汗を拭き拭き歩きました。
途中立寄った水神社では蚊の大群に襲われたり、土手には彼岸花も満開で、こうろぎもゆく秋を満喫していました。
その昔に、つつみを築くために人柱となって命をささげた旅人の供養塔がつつみの中心のゴショ神社に祀られています。
子供の頃話に聞いたかりがねつづみ。
車も機会もないその昔が偲ばれます。
今も冨士の町を守るかりがねづつみ。
改めて昔の人の偉大さに驚きました。
これからの季節。
身近にウォーキングや、散歩も楽しめる。
汗を掻いたあとの富士川や、冨士山からの風がここちよいです。
かりがねづつみ。
身延線柚木駅で下車、10分です。
昔、中国では、雁の足に手紙を結んで便りにしたことをかりがね便りといったそうです。
そのことを日本では、いつの間にか電話のことをハリガネ便りと変わったようです。
こんな話を聞きました。
かりがね便りと針金便り。
かりがねづつみにコスモスの花。
何も関係内容ですが、昔の人の感性が偲ばれます。
いまでは、携帯電話が占領するこの世の中、なにか味気ないような気がしますね。
昨日、家のフジバカマの花にアサギマダラが飛んできたと聞きました。
そのアサギマダラももうすぐ南の国に帰っていくのでしょうか。
皆さんも残された秋を楽しんでください。
インターネットで、
「富士川 かりがねつつみ」 「雁堤」
などと、検索すれば、いろいろな話題がえられます。
10月28日 西川義雄
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